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遠くで汽笛を聞きながら
続・はだしのゲン
2023年08月03日
テーマ:追伸
昨日、広島市での小学生の平和教育資料から「はだしのゲン」が外されたのは、その理由に関わらず、見直しをした結果なのだから構わないのではないか、と書きました。
私は常々平和教育の硬直性に疑問を持っています。戦争の悲惨さの伝え方、見方や立場にいろいろあって当然だと思うからです。
昔、シンガポールで1年ほど仕事をしました。現地の歴史館では日本軍の残酷さが強調されており、日本の終戦に原爆など必要無かったとの私の話に対して、知り合いのイギリス人に反応はほとんどありませんでした。
私の母は東京の品川で生まれ育ちましたが、たびたび激しい空襲を受けています。終戦直後に一人で道を歩いているところを米軍飛行機に低空飛行で威嚇されたと聞きました。
又、志願兵であった父と義父の二人は、どのような思いからか、戦争についてほとんど語ろうとしませんでした。
どの戦争でもおそらく両側に正義があり、結果的に勝った者は戦争によって平和が訪れたと声高に言うでしょう。負けた側はもちろん反省すべきは反省しなければなりませんが、敗戦側であっても、他国からのさらなる侵略を防ごうとするのは当然のことです。
残念ながら戦争のない世界は永遠に来ないと思います。だからこそ約80年間戦争に無縁であった日本であっても、心構えや考え方に安住せず、常に見直し続けていかなければならないと思うのです。
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