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吾喰楽家の食卓

蕎麦の食べある記No.34 

2022年11月19日 ナビトモブログ記事
テーマ:食べある記

奈良梨「そば処 ごうど」 ―地元に愛される田舎蕎麦―

初めて、「ごうど」を知ったのは、埼玉へ転勤して程なくの頃だから、40年近く前のことである。
長いだけで、利用した回数は精々10数回に過ぎず、今回は10年ぶりくらいだろうか。
小川町の奈良梨交差点の側にあり、いつ来ても繁盛していた記憶がある。
此の辺りは、川越児玉往還(川越街道)にあった宿場だ。

前日、息子の家に泊まったが、遅くまで飲んでいたので寝坊してしまった。
息子が会社へ行ったのは、おぼろげながら覚えていた。
朝餉を食べずに出て、寺に寄ってから帰路に就いた。
車で行ったときは、二日続きで墓参りをして帰ることが多い。

さすがに、正午を過ぎると腹が空く。
関越道のパーキングで昼餉を食べることも考えたが、昼時の混雑が予想された。
最寄りの花園ICではなく、一つ手前の嵐山小川ICで一般道へ出ることにした。
思いついたのが、「そば処 ごうど」だった。

町の蕎麦屋としては広い方だが、ほぼ満席だったけど空席はあった。
少し考えて選んだのは、「精進揚つけ蕎麦」(海老天ぬきの天ざる)である。
殆どの客に蕎麦を出し終えていたようで、直ぐに茹でたての蕎麦と揚げたての天ぷらに対面できた。
やや太め、やや白め、やや硬めの蕎麦で、つけ汁も辛めだった。

蕎麦の喉越しを楽しみたい人には向いていないが、素朴な田舎蕎麦は好感が持てる。
良質な油で揚げた天ぷらは、衣が厚すぎないのもいい。
頼まなかったが、ご飯が無料で付くので、沢山食べたい人には喜ばれるだろう。
蕎麦は大盛を頼んだので、充分満腹だ。

満ち足りた気分で店を出ると、玄関の脇に張り紙があるのに気が付いた。
店主が白内障の手術をするので、12月の1ヶ月間を休業するとあった。
店の後継者が居ないのかもしれないと、余計なことを考えた。
手術の成功を祈って、店を後にした。

   *****

写真
2022年11月18日(金)撮影:ごうどの店構えと精進揚つけ蕎麦

お礼
「息子の家で7時間に亘り」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りてお礼申し上げます。



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