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たかが一人、されど一人
ジョコ大統領
2022年11月18日
テーマ:テーマ無し
何が決定的要因か分からないが、世界の主要国間に求心力が働かず、遠心力が増して分断が深まるばかりで困ったものだ。先の世界大戦以降、協調の中心的役割を果たしてきた国際連合も、グテーレス事務総長の懸命な努力は多としたいが、半ば機能不全になりつつあるようにみえる。世界の人口が80億人に達した現在、加盟国数は193に上るらしい。小学生時代の1950年には25億人だったようだから凄まじい増え方とも言える。当時の国連加盟国数は約80ヶ国。現実問題、世界は複雑で多様化してるのだから、良識ある大人は、今後人間はどのように生きるべきかを考えなくてはいけない。それは全人類に課せられている課題で、単数の人間や国家の問題ではない筈だ。もちろん国と国とが武力で戦うなんて時代錯誤も甚だしい。そんな事をしなくてもグテーレス氏が言ったように、「人類は滅亡への道をフルスピードで走っている。」が正しいようにも思える。少し飛躍するが、一昨日閉幕したインドネシア・バリ島での「G20 2022」 直前までウクライナ戦争の影響で共同文書採択は難しいとみられていた。しかしインドネシアジョコ大統領は、主題とした地球環境問題を高々と掲げ、それを見事にやってのけた。そこにはウクライナ紛争に関し次のように書かれていた。「メンバー国の大半がウクライナでの戦争を強く非難し、それが計り知れない人的被害を引き起こし、世界経済の脆弱性を悪化させていると強調した。 一方こうした状況や(ロシアへの)制裁には他の見解や異なる評価もあった。」訳が正確かどうか検証はできないが、なるほど、欧米側の主張を十分に反映しながら、ロシアを名指しで批判していない。プーチン大統領の名代で出席したロシアのラブロフ外相も共同文書に賛成を表明して、他の参加者より一足先にバリ島を去った。バリ島は行ったことがないので知らぬが、現在はアジアでも有数の観光地のはず。そこに世界中から利害が異なる大国の代表を招き、議論をさせた上で、纏めた共同文書を作成した才覚は敬意に値する。我が国の指導者に爪の垢でも貰い受けたいくらいだ。現在我々人類が直面してる本当の課題を改めて考える必要性を指摘したのは先進国でなく、東南アジアの一角にあったということだ。それにしても非同盟国インドネシアのジョコ大統領の果たした役割は大きかった。明日と明後日、旅行のためブログ書きを休みます。
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