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雑感日記
霞が関の各省庁、腐敗しているのだろうか?
2011年09月26日
テーマ:テーマ無し
★昨日の
『たかじんのそこまで言って委員会』
あなたが最も腐敗していると思う省庁はどこですか?
が今週のテーマで、経済通産省をクビになった、いま話題の『古賀茂明』さんや、
元官僚の岸 博幸さん(経済産業省)、太田述正さん(防衛省)、中野雅至さん(厚生労働省)をゲストに迎えての議論はオモシロかった。
第1位 経産省、 第2位外務省、 第3位財務省、 第4位防衛省、 第5位厚生労働省
などの順位はともかく、各省庁が『腐敗』しているのか、どうか? はこんなテーマの番組だからオモシロおかしく言われるのはよく解るが、
これは構造問題だから、いま省庁に働く官僚たちが、一人一人頑張ってみても、どうにもならない問題なのだなと思った。
腐敗しているのではなくて、今の構造ではどうしてもその方向に動いてしまう構造問題で、その構造の中に長くいるとそれは体質として身についてしまうのである。
★このブログの中でも、何度も私見を述べているが、
今の政治社会経済構造は、戦後GHQの命令で、憲法を始め、農地改革なども、有無を言わさずに命令により施行されたものからスタートしている。
戦後の廃墟の中から、軍国主義から民主主義に体制も変わって、世のいろいろな仕組みや構造を、一言でいえば『護送船団方式』に意識的に作り上げたのである。
経済界でも同種の事業体が集まって『業界』を形成し、当時では『前向きの利権集団』を形成して、輸出立国を目指したのである。
世界への輸出には当時の通産省が支援した。
4輪産業などはメーカーを絞って、当時のホンダには二輪に専念するように圧力を掛けたりしたのである。
それをはねのけてホンダは4輪進出のために、当時の軽4輪のトップを走っていたN360を止めてまで4輪分野に自力で進出を果たしたのである。
4輪業界は輸出に通産省の支援を受けたが、二輪業界は一切支援など受けず、独力で輸出ではなく世界に二輪事業を展開したのである。
そんな関係で二輪は『お上に強かった』し、世界で90%のシェアを持った時でも常に競争、HY戦争もあったし、国内でも談合体質のカケラもなくて、公取などにも非常に強い体質だったのである。
同じ、自動車工業会にいたが、『2輪はお上のお世話になっていない』と仰る本田宗一郎さんの生の声を何度も聞いている。
二輪業界だけが、異質の業界だったのだが、それは本田宗一郎さんがリ―ダ―で引っ張ったからである。川崎重工業全体で言えば『護送船団方式』『談合体質』の中にいたが、独り単車事業部だけが、『異質な体質』だったのである。
日本全体の『護送船団方式』やそれを後押しした政治構造や、国内の農業を守る政策が、ある時期までは非常に効率的に機能したことは認めるが、世界第2位の経済大国になり、世界との密接な関係がインターネットで繋がれる時期になってもまだ、
戦後60年来の構造体質が通用すると思っているところに『大きな錯覚』があるのである。
★若いころから、
アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、イランなどのアラブの回教国、ナイジェリアなどの現地での事業展開を体験したが、
端的に言って、日本の発想は世界で突出して『異質』なのに、日本人という人種はなかなかそれに気付かないというか、『他の国はおかしい』という『上から目線』でしかモノが見えない国民性だなと、ずっと思っていた。
日本人は確かに優秀で立派だが、世界の中ではたった1億人しかいない『少数民族』なのである。
確かにアラブの人たちの発想は、不思議なところもあるが、それを信じて生きている人たちは圧倒的に日本人よりは多い『その世界での常識』なのである。 それを一言のもとに『おかしい』と言い切る日本人の発想こそ『おかしい』ということに気付いていない。
官僚は腐敗しているとか、いろいろ言う前に、
民間も含めてのタテ型組織、タテ型発想が政治の世界までおかしくしているし、官僚の省益を追求する体質もみんなそこに起因していると思っている。
国会議員なのに、地元への利益還元さえしていれば票に繋がる。国会議員なのに地元サービスや訪問の時間が一番多い。議員の数が多すぎるからこんな事になる。今の半分以下ぐらいにすればいい。国のことを考える議員に票が集まるような流れを造ることである。
そんなレベルは、地方の市長や議員に任しておけばいいと思うが、日本の知事さんの大部分が国からの天下りで成り立っている。
そのあたりの構造を、戦後のように大ナタを振って改革するリーダー、『構造改革』を意識する政治家が出現しない限り難しいと思う。
逆にそんな人が出て、国民がその人に乗ったら、それはそんなに難しくなく簡単に解決すると思ったりする。
★大阪の橋下さんは、まだ4年も経っていないのに、大阪は変わった。
小泉さんの改革がいい悪いは別にして、5年間の任期で日本の政治は変わりかけたのに、『利権を守りたい集団』が元の政治構造に戻してしまったように思う。
民主党も国民の何となく現状を改革したいという期待にこたえられなかったのは、リーダーに問題があったのだと思う。
あの時小沢一郎さんが先頭に立っていたら、また違った形になったのでは思う。
要は、リーダーなのである。
その人のやり方や思想や方策に100%賛同出来るリーダーなど、世の中に存在しないと思う方がいい。
『リーダーとしての資質があるかどうか?』 なのである。
『リーダーの資質がある』そんな人は、いっぱいいるはずである。
★野田さんは、いろいろ言われているが、『リーダーの資質あり』と私は思っている。
なぜ? と言われたらそんなによく知っているわけではないので、困ってしまうが、一言で言えば、『周りが見えている』
成功するリーダーは、『周りが見えているかどうか』も大きな要素なのである。
『周りには優秀な官僚も沢山いる』 財務官僚の言いなりとは言うが、官僚は優秀である。その人たちをやる気にさせるのが第一である。
そっぽを向かれたのでは、一歩も前に進まない。
私は、久方ぶりに日本の総理、野田さんに期待しているのだが、どうなるであろうか?
評論家たちは、いろいろ言うが、大丈夫上手く船は動きだしたと思って見ている。
直ぐ、国会が始まるが、どんな対応か、楽しみである。
★そんなことで、
『異種、異質、異地域をみんな繋いで楽しくいい時を過ごそう』
と小さいながらもNPO The Good Times というNPO法人を造って、『新しい公共』という大きな目標を掲げている。
『これはシステムそのものである。』
ブログでも、ツイッターでも、Facebook でも、これはみんな『システム』である。
一般の個人でも、大メーカーでも、お上でも、総理大臣でも、同じ条件なのである。
少々、大きなところでも十分使えるシステムに既に完成している。
ヨコ展開の、従来の日本にはなかったシステムなのである。 構造改革には、有効に機能すると思っている。
★NPO The Good Times のホ―ムページです。
★Facebookのファンページです。
★『異種、異質、異地域をみんな繋いでいい時を過ごそう』というFacebookページです。
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