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映画「ドライブ・マイ・カー」 

2021年11月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:映画

村上春樹原作、西島秀俊主演、濱口竜介脚本・監督作品

愛する人のことを全てを受け入れていたか。
愛する人にこそ悲しみや辛さを打ち明けていたか。
妻を亡くした男、母を亡くした女。
チェーホフの名作「ワーニャ伯父さん」の多言語劇の舞台が展開されるが、オーディションからリハーサルを経て、その緊張感と情熱が伝わってくる。苦悩の中を生きなくてはならないワーニャを取り巻くストーリーが見事に重なる。

「生き残った者は、死んだ者のことを考えつづける……ぼくや君はそうやって生きて行かなくてはいけない」
と男は覚悟に至る。

風景の描写と疾走感。往年のスエーデンの名車サーブ900の赤い車体とエンジン音が脳裏に焼き付いて離れない。そして素晴らしい脚本。

オープニングから映像が素晴らしく印象的。
3時間に及ぶ大作だが、長く感じられない。
カンヌで高く評価されたようだが、とても素晴らしい作品だった。



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