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平成の虚無僧一路の日記

お金では失礼でしょうから 

2011年09月21日 外部ブログ記事
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わが尺八の師「堀井小二朗」の随筆集『わたしの言い分』に
こんなことが書いてあった。

昭和30年、東京新聞主催の「邦楽コンクール」で、
堀井小二朗作曲の『沼』が、作曲部門1位となり、
文部大臣賞とNHK賞を受賞した。尺八と箏の二重奏。
箏の演奏は朋友の古川太郎氏。

優勝はしたものの、賞状と記念品だけだった。
NHKのえらい人が「何か意見はありませんか」と
聞くので、「お金が欲しいです」と答えたら、
「1万や2万の賞金では失礼だと思いますので」と、
賞品は置時計だった。

「こんなはずじゃなかった。日当くらい出ると思ったのに」
「仕方ないな、帰りの電車賃どうする?」と、2人で
ぼやいたそうな。

そもそも、尺八は旦那芸。裕福な旦那衆が、箏や三味線の
お師匠さんのパトロン的立場だった。戦後、男一匹、箏や
尺八で食べていくのは 大変だったのだ。

17年前、私は単身赴任で名古屋に来た。東京では、1レッスン
1万円いただいていたから、結構 懐具合が良かった。それが、
名古屋に来てから収入ゼロ。会社へは自転車で通い、毎日、
食パンかおにぎりだけの生活となった。

私が名古屋に来たことを伝え聞いて、何人かの人が、尺八を
習いにきてくれた。名古屋駅からタクシーで 4、5千円使って、
手土産持って。そして2時間のレッスンの後、「お金では
失礼でしょうから」と、近くの居酒屋でごちそうしてくれる。
喉から手が出るほど お金が欲しかったが、「カタチの無い
ものには、お金を出さない」のが 名古屋人と知った。

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