生命系の進化論

5.3.2視覚による性選択。 

2021年04月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:生命系の進化論

5.3.2視覚による性選択。

性選択は、「雌の嗜好は遺伝的に決まっている。後の代の雌は、それ以前の代の雌に好まれた雄の形質が、より顕在化した個体をさらに好む」と考えられている。性選択による方向は進化の方向と異質です。視覚を発達させた種にとって、異性を獲得するために、異性に好まれる部位の発達は欠かせません。そしてその部位の良し悪しが、配偶者選択の傾向として、遺伝子として固定されます。すると結果として、生存に対して弊害が出て、自然選択で淘汰されやすくなります。

例えば、雄は敵に狙われ易くとも派手であったり、牙が上あごを突き抜けた雄が持てたり、ヘラジカのように、あまりにも巨大化したりと、極端に性選択が進んで、雌を引き付ける部位が、非必要に特殊化していきます。ダーウィンの自然選択は、各種の動物が、個体として目的を持って進化いるわけでなく、それぞれが勝手に成長するところを、自然環境が厳しくとがめて、進化の方向性を決めている。それが特殊化して滅びる種もある。
 
人間も視覚を発達させた種です。したがって、5.3.7で述べた、お互いが視覚に訴えるために、お金がないにもかかわらず若い男女が、親から与えられたお金で装飾品などのグランド品を持ち、高級車を買うという、お金をバカバカしくも使い出すという事も肯ける。

発情している男女の性交時、男性が女性を見た場合、表情が美しく見えるのも、その理由です。一般に男性は、女性をあらゆる手段を用いて刺激し、女性の満足している顔に、悦びを感じる。女性は、本能の要求通りの刺激が、体全体から脳に伝わるので、目を瞑って快い刺激を楽しんでいる。

目を開けている必要なないわけだ。もう少し詳細を言うと、女性は、「好き」と「欲しい」の神経基盤である線条体に、ドーパミンと脳内麻薬オピオイドが多く分泌され、快感を深く楽しんでいます。男性は、激しく喜んで悶えている、女性の姿を楽しみ、興奮していきます。女性の場合は、視覚と触覚を楽しむようです。一部の女性の場合は、筋肉質の男性に抱擁される事を憧れ、イケメンとの交際を望みます。



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