ひとりぼっち

どうして? 

2020年12月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

妻が亡くなって来月で丸5年になる。
ちょうど5年前のきょう12月22日に最後の入院をした日だけど今まではそれほど思い出すことのなく過ぎてきた12月22日。
だけどなぜか今年は当日のことを朝目が覚めた時から鮮明に記憶がよみがえっている。

当日それまでのかかりつけの大学病院へ外来診療に行こうとして駐車場まで車を取りに行って帰ってみるとベッドから滑り落ちて畳の上に座り込んでいた。
少しでも僕の負担を減らそうと亡き妻は自分で何かをやろうとしたようだったけど。

長い間車いすの生活と薬の副作用で体重が増えていた妻を僕一人では抱き起すことができなくて救急車に連絡をした。
その後ほどなくして救急隊員が手伝いに来てくれた。
そして大学病院へは妻を載せて僕が車を運転して行った。

外来診察の結果そのまま入院となり、妻を入院させて僕は一人で家に戻った。
その夜遅くに担当医から妻のことで電話がありどのくらいの時間話したかは記憶にないけれど、かなり重い判断をしなければならない内容だった。
その治療でその日のうちに心臓が止まるかもしれないと言われてその上電話で結論をと言われた。
その電話で担当医には電話で話せる内容ではないと伝えたけれど、どうしてもその時結論をと言われて僕はその治療をしてくれるようにと担当医に伝えた。
そして翌年1月5日にほかの病院へ転院するまで入院した。

当時は気持ちに余裕がなく世間ではクリスマス、そして正月と楽しい時間を過ごしていたのだろうけど僕はそのことに気が付かずに過ぎていた。

考えてみると不思議なことが12月になってから続きました。
それまで長い間僕と一緒にお歳暮を買いに行くこともなかったけれど、なぜか12月になってすぐに一緒にお歳暮を買いに行ってほしいと言われた。
お歳暮を買ってそのあとある店に食事に入ろうと言われたけれど混んでいたので僕は帰ろうと言って寄らずに帰った。

後になって亡き妻のその時の気持ちをなぜわからなかったのかと。
その時すでに彼女は自分の人生の長さをわかっていたのではないかと年末になるといつも思う。

そんなことを考えながらこれからも毎年この時期になると考えるだろうしそんな気持ちを抱えてこれからも僕は生きるのだろうと思う。



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