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たかが一人、されど一人

お盆休み 墓参り・山など 

2011年08月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


先週金曜日から5日間、クライアントに合わせて我が社も夏休みにして社長も小生もそれぞれに帰省した。普段ならJRを利用するのだが、盆と正月それに黄金週間は老人割引が効かない。会社経営の立場に立てば気持ちは分からないでもない。従って、老人の小生は時間だけはたっぷりあるので、バスを利用することにした。これだとJR東日本のジパング倶楽部(老人割引)よりさらに安くなる。12日と16日は一日中バスに乗っている覚悟を決めたが、結果的には殆ど渋滞の影響を受けず快適な旅行だった。
12日の夕方は弟と一緒に墓参り、久しぶりだったので亡き両親や兄貴もびっくりしたかもしれぬ。夜は亡き兄の家に兄弟が集い会食。それぞれの近況を語り合ったが、互いに寄る年波は否めない。特に5歳年上の兄貴は大分弱って、酒を一滴も口にしなかった。弟たちはそれほどではないが、小生を含め往年の元気は今何処だ。それぞれの孫たちがやれサッカーだ事のバスケだ事の言うのだから仕方もないが。久しぶりに冷酒なども少し口にしたが、翌朝早いことを口実に8時過ぎにはお開きにさせてもらった。
翌日はあさ6:09の列車で木曽福島に。県歌「信濃の国」に歌われ、中学時代の運動会では全校生徒が踊らされた(踊ったと書くべきか)木曾節にも歌われた「木曾の御嶽山」登山のためである。御嶽山の固有名詞は頭に刷り込まれていながら、いまいちイメージが掴めなかったので確かめたかった意味もある。ところが、実際に行ってみると天気がぱっとせず、山の全体像は掴めずじまいに終わってしまった。但し、御嶽山が信仰の山である事(どうも商売の神様らしい)を確認したり、信仰に基づいて登山する講の人たちを目の当たりにする事が出来たのが収穫と言えば収穫だった。
一応山頂には行ったのだが、ガスって何も見えず、只3000mの冷気だけで感激の薄い山登りだったかもしれない。代わりに印象的なのは、講の人たちとこれを先導する先達の掛け声(神道だろうから念仏とは違うのだろう)とそれに唱和する講の人たちの声、これと先達の姿形が素晴らしい。思わず見とれて写真を撮らなかったのが悔やまれる。昨晩婆さんには披露したのだが、この文言は次の通りだ。
先達「六根清浄」これを4〜5秒かけてゆっくり唱えるのだが、この音の高さとリズムが何とも言えずに心地よい。すると講の人たちが同じく唱和するが、その長さは微妙に短い。先達と違って講の人たちは息が上がっているので、リズムが速くなるのは仕方がない。これを2度繰り返す。続いて先達「登らせたまえ」と同じようにゆっくり唱え、皆が唱和する。さらに続いて先達「参らせたまえ」と唱えて、皆が唱和。そして締めくくりに「さんぎ、さんぎ」と唱えて一循環となる。
今まで富士山にせよどこでも見たことがなかったので、何が正調かは別として認識が随分改まった。従来掛け声は「六根清浄 お山は晴天 さんげ さんげ」と思い込んでいたが、「お山は晴天」がなかったのは快晴ではなかったためだろうか。「さんげ」は懺悔に通じると聞いていたが「さんぎ」と聞こえたのは聞き違いだったのか。こんな些細なことはどうでもいいのだが、山登りのリズムについては学ぶところが多い。あのリズムだからこそ、子供でも足腰の弱った老人でも3000mの高嶺に引き上げることを可能にしているだろう。


翌日は移動日と決めていたので、午前中は木曾福島の関所跡や木曾義仲の墓所など名所を巡った。こちらは山登りとは異なり、中山道宿場としての福島の町は随分と味わい深いものがあった。福島は中山道の中間点で、京から67里、江戸へは69里との事。特に関所資料館に皇女和宮東下りについての記述があり、その行列総数3万人とあったのはびっくりした。と言うのは、小生幼少の頃祖母から曽祖父が松代藩士で剣術の師範をしていた事と、皇女和宮東下りの際に警衛にあたって随行した事をよく聞かされていたからである。感慨も深かったが、3万分の一かとの思いも面白い。
翌15日は木曾駒ヶ岳に登ったがこちらは御嶽山以上に登山の感激は薄かった。雨こそ降らなかったが、山の天気はイマイチで、山頂は子供連れやスーパーに買い物にでも出かけるような装束のおばさんもいる混雑で、リュックを背負ってストックまで持った姿は場違いに感じてしまうような雰囲気だった。これで雷でも来たらどうするのだろう、と思ったが他人様の心配はおいて昼前には下山。ロープウェイの駅でゆっくりカレーライスで昼飯にした。

中央アルプスは初めてなのに不満たらしく書いては見たが、冷静、客観的に考えれば、お盆での人混みは特別なものだろうし、植生の豊かさ、山の姿かたち、街から近い事、且つケーブルカーで誰もが2600mの高みに登って山の姿を目近にできるし、その気になれば3000m級の頂上に比較的容易に行ける事などはむしろ評価すべき事かもしれない。
帰京予定を16日に設定してバスを予約していたので、駒ヶ根でもう1泊せざるを得なかった。ホテルが安いのは善いのだが、時間を少し持て余したのと、木曽福島に比べると食いもの屋が圧倒的に少ないので少し不便ではあったが、帰りに渋滞のも会わずスムーズに帰宅できたので良しとしよう。 

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