猫好きおじさん(じいさん?)の日常風景

徳川宗春を御存じですか? 

2020年09月08日 ナビトモブログ記事
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私の住んでいる名古屋の繁華街の一つに、大須という街があります。規模はずっと小さいのですが、東京でいうと、浅草のような街で、大須観音というお寺を中心に発展したところです。

その大須観音の境内の一角に、第7代尾張藩主徳川宗春を主人公としたからくり人形の設備があり、毎日決まった時刻に、短い演目が自動的に上演されています。

皆さんは、この徳川宗春を御存じですか? この方は、大須の発展に大いに寄与したお殿さまです。彼がいなかったら、今日の大須は存在しなかったと言っても、過言ではありません。享保の改革の最中に、大規模な規制緩和政策を行い、名古屋の繁栄を導きました。しかし、そのために尾張藩の財政は大赤字となり、その責を幕府に問われて蟄居謹慎を命ぜられることになりました。

吉宗と真逆の政策を行ったこともあり、時代劇では、吉宗の敵役の悪人として描かれることもあります。でも、実は領民思いで先見の明もあるお殿様でした。

信長、秀吉、家康と、この地方には、歴史上の超有名人がおり、彼らと比べると知名度は格段に劣ります。しかし、名古屋人の私としては、やはり宗春様が一番好きなのです。結局、自分の思いを叶えられず、表舞台から退かざるを得なくなったことも、心が惹かれる所以です。



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