つづら折り

レジ袋有料化の検証 

2020年07月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

7月1日から全国の小売店において、
プラスチック製レジ袋の有料化が
義務付けられました。

環境問題を考えた場合、必要な措置で
あると評価する声が上がる一方、
実質的には意味がないとの指摘も
あるようです。
レジ袋の有料化は環境問題にどれほどの
効果があるのでしょうか。

これまでスーパーやコンビニなど
小売店では、無料でレジ袋を提供して
きました。
多くの家庭において、ゴミ袋として
再利用したり、犬の散歩などに使って
いたのではないでしょうか。

しかし、プラスチックごみ削減の動きが
全世界的に広がってきたことから、
政府は小売店に対してレジ袋の有料化を
義務付けることになりました。

小泉進次郎環境大臣は、今回の有料化に
ついて「レジ袋を辞退することが
当たり前になる社会に変革していきたい」
と述べ、プラスチックごみの削減を積極的に
進めていく方針を示しました。

7月1日以降、小売店でレジ袋を
受け取る際には、大きさにもよりますが
2〜5円程度のお金を支払う必要があります。
金額的にはそれほど大きなものでは
ありませんが、毎日のことですから、
レジ袋を受け取り続けた場合、
長期的には結構な金額負担ということに
なるでしょう。

もっとも、この話の本質は環境問題ですから、
お金を払えばそれで解決というワケにも
いきませんが、困ったことに、
一部の専門家からは、環境問題の解決策と
して意味がないとの指摘も出ているようです。

レジ袋をなくせば、その分だけ
プラスチックごみを減らすことができますが、
海洋プラスチックごみのうちレジ袋が
占める割合はわずか0.3%しかなく、
ペットボトル(12.7%)などと比較すると
ゼロに近いというのが実状です
(容積ベース、環境省調べ)。

本当にプラスチックごみをなくすことを
目的にするのであれば、ペットボトルへの
対策が必須となりますが、
そうした動きにはなっていません。

また、レジ袋は環境負荷が小さいという
特徴もあります。

レジ袋はポリエチレンから出来ていますが、
ポリエチレンは石油精製時に必ず発生する
副産物なので、レジ袋を使わなくても
産出されてしまいます。

もともと捨てるはずだったものですから、
石油由来の素材を使ったマイバッグなどを
使ってしまうと逆に石油の消費が増える
可能性もあるわけです。

果たしてこのままレジ袋有料化が
正しい選択だったのか、
他にやり方はなかったのか
検証する必要があると思う。



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