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金田博美、金田朋子

厚労省主催フィリピン慰霊巡拝団に参加 

2020年05月17日 外部ブログ記事
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慰霊巡拝団のしおりには「日本国政府派遣の慰霊巡拝団は、先の大戦において戦域となった全ての地域戦没者の慰霊を行うことを目的としており、戦没された全ての遺族の代表として慰霊を行う責務があることを理解願う」とある。私が行くフィリピンには想像を絶する悲惨な戦況の中で無念の死を遂げ、未だ故郷へ帰れない多くの魂が眠っていると思うと改めて気が引き締まる。
2020年2月12日夕刻、結団式で参加者の顔合わせと最終説明を受け、2月13日早朝、成田空港からニイノ・アキノ国際空港へ飛び立つ。この日から最終日まで参加者は毎朝、体温と血圧を測定する。私の血圧は若干高めだが、逸る気持ちのせいか。
機上、眼下の積乱雲の間に輝く美しい洋上に、今も領海について国家間の駆け引きが存在している事を残念に思う。
昼過ぎ、空港に到着。エアコンの効いている空港からバスに乗る間にも日本との気温差25度以上の熱風と、刺すような強い日差しを感じる。移動してマニラ湾を望む。70年以上前、制海権、制空権を奪われ潜水艦や戦闘機に攻撃され、多くの日本人がこの地を踏むことなく海に消えていく中、祖父には無事に上陸できた事への安堵はあったと思う。そして当時のマニラは祖父の目にどう映ったのだろうかと思いをはせる。

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