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平成の虚無僧一路の日記

金子みすずの絶望の詩 

2020年02月25日 外部ブログ記事
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昨日2/23のNHKラジオ深夜便は、昨年1/28 の再放送。
「絶望名言」の頭木弘樹氏が「金子みすず」の詩を紹介。
頭木氏も「当初、金子みすずは嫌いだった」と。
実は私も 以前 山口県の長門市を通った時
「金子みすず館」を訪ねた。
当時「金子みすず」の名前は知っていたが、
童謡詩人できれいな言葉を並べたてているだけの
薄っぺらな詩というイメージしかなかった。
頭木氏もそう思っていたと。
ところが、26歳で自殺した金子みすずの心情を
知れば、詩の奥に潜む絶望と深い悲しみが
見えてくる。
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『私がさびしいときに、 よその人は知らないの。 私がさびしいときに、 お友だちは笑うの。 私がさびしいときに、 お母さんはやさしいの。 私がさびしいときに、 仏さまはさびしいの。』頭木氏も23歳で難病に罹り、8年間入院生活を
強いられている時にこの詩に出会い、自分の心情
とぴったりだったと。
自分のさびしさをわかってくれるのは仏さまだけ。
逆に言えば、だれも分かってくれないのだ。
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病室での孤独
『思い出すのは 病院の、少し汚れた白い壁。ながい夏の日、いちにちを、眺め暮らした白い壁。小(ち)さい蜘蛛の巣、雨のしみ、そして七つの紙の星。星に書かれた七つの字、メリークリスマ? 七つの字。去年、その頃、その床(とこ)に、どんな子供が寝かされて、
その夜の雪にさみしげに、紙のお星を剪(き)ったやら。忘れられない、病院の、壁に煤(すす)けた、七つ星。』
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金子みすずは、夫から淋病をうつされ、26歳で入院。
夫の浮気放蕩は止まず、離婚。子供も夫に取り上げられ、絶望の挙句 睡眠薬を飲んで自殺した。
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夢を諦めることで見えてくるものもある
『できました、できました、 かわいい詩集ができました。 我とわが身に訓(おし)うれど、 心おどらず さみしさよ。 夏暮れ 秋もはや更(た)けぬ、 針もつひまのわが手わざ、 ただにむなしき心地(ここち)する。 誰に見しょうぞ、我さへも、心足(た)らわず さみしさよ。 ああ、ついに、登り得ずして帰り来し、 山のすがたは 雲に消ゆ。
金子みすゞの詩集は生前には出版されることはなかった。
この「詩集」は 自ら、手書きで作った3冊。
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「夢をあきらめないで」と励ましの言葉は氾濫して
いるけれど、夢を掴む人はホンの一握り。多くの人が
夢を果たせず、山に登れず、挫折しているのだ。
まさに絶望の詩だが、それを読んで、私などは、
「まさにそうだ。私も頂点を極め得ず、挫折の身」。
と共感して、ホッと 安らぎを得る。
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