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吾喰楽家の食卓

国立演芸場2月中席2日目(鹿芝居) 

2020年02月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

子供の頃、春日八郎が歌う「お富さん」が、ラジオから四六時中流れていた。
今でも、その歌詞を覚えている。
『与話情浮名横櫛 ―源氏店―』が元だから、今回の鹿芝居の様子が想像できた。
ところが、狂言の全体像は、今まで知らなかった。
馬生と正雀が、中入り前の高座で、それを明らかにしてくれた。

リレー寄席と称した、『お富与三郎 木更津見染め』(正雀)と、『赤間の仕返し』(馬生)である。
また、『与話情浮名横櫛』は、当初から歌舞伎の演題と思っていたが、違うらしい。
初代の古今亭志ん生が、落語で口演したのが先だという。
それを、歌舞伎化したそうだ。
三遊亭圓朝が、世に出る前のことになる。

次に、国立演芸場2月中席、大喜利 鹿芝居の配役をご披露する。

切られ与三郎(金原亭馬生)・横櫛お富(林家正雀)・蝙蝠の安五郎(金原亭世之介)・番頭藤八(古今亭菊春)・和泉屋多左衛門(金原亭馬玉)・手代弥吉(金原亭馬治)・瓦版売り久蔵(金原亭馬久)・瓦版売り太郎(金原亭馬太郎)・下女およし(金原亭小駒)・下男権助(大谷友右衛門/特別ゲスト)

戯れに、蝶花楼馬楽が健在だったら、どんな配役になったか考えてみた。
馬楽は馬玉が演じた泉屋多左衛門、馬玉は菊春が演じた番頭藤八、菊春は小駒が演じた下女およし、小駒は友右衛門が演じた下男権助だ。
鹿芝居を見ていない方には判断が難しいと思うが、結構、的を射ている配役案だと思う。

また、友右衛門は、中村雀右衛門の兄とは知っているが、実際の舞台を見たことはない。
和泉屋多左衛門を迎えに来る下男を演じたが、演じると言うより、本当の下男に思わせるのは流石だ。
馬生に促された挨拶で、「日頃、台本の台詞を喋っている私なので、自分で何か言うのは苦手だ」と、言ったのが印象に残った。
下男の台詞では感じなかったが、挨拶の地声が中村吉右衛門に似ているので調べたら、二人は再従兄弟同士らしい。

※思い付くまま、自分の記録の為に書いたので、まとまりの無い文章になったが、悪しからず。

写真
2020年2月12日(水)撮影:国立演芸場2階ロビー



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