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ちょっとシニアチック

魚売り場の男 

2019年12月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

12/5/2019/木

 シニア水彩画家である。昨日の水彩画教室は無事終わり、今
日はその後片付けである。教室はその日だけ頑張れば良いと言
う訳ではない。前日はその準備、終われば後片付けと忙しい。
絵を描く暇もないくらい。

 それでもデモンストレーションで絵を描くので1ヶ月3、4
点の作品を描いていることになる。しかしそれは私の作品では
ない。教室の為に教室に合わせて描いた作品だ。

 今日は久し振りに自分の為の絵を描いた。デモンストレーシ
ョンで描くのも楽しいが、やはり自分の為に描く絵の楽しさに
は敵わない。

 描いているうち私は絵の中へ入ってしまう。空気や光を肌で
感じながら作品が仕上がって行く。誰にも邪魔されない自分の
世界で遊ぶ。でも今日描き始めた作品は北海道の初雪風景なの
で、空気が冷たかった。

 銀行の用事で外へ出たついでにボウンズマーケットで買物を
した。この店の魚売り場、特に鮭の切り身を売るセクションは
宝探しみたいで楽しい。時々凄いバーゲンを見付けてしまう。
日本食のマーケットに比べると少々生きが悪そうだが、貧乏画
家には手頃な値段が有り難い。

 子供の頃は冷蔵庫など無かった。なのでよく腐りかけた魚を
食べさせられたりした。貧乏だったので食べ物を捨てるなんて
出来ないのだ。時には家族全員で吐いた事もる。家族全員が窓
から顔を出しゲーゲーと吐いている光景はかなり怖い。

 それを考えたら生きの悪い魚事気でひるんではいられない。
私が一生懸命鮭の切り身パックの値段を比べているのを見て、
そこで魚を扱っている白衣の男が「明日まで待てないのか、
明日は安売りの日だよ」と教えてくれる。今日の分は結構お得
なパックを見付けたので買ったが明日も来てみようかな。

 シニア水彩画家、最近、家庭の主婦しています。

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