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たかが一人、されど一人
読後感「空白の五マイル」角幡唯介著
2011年07月01日
テーマ:テーマ無し
子供の頃は誰しも冒険とか探検に胸が躍るものだ。読み物にしても幼い頃の「トムソーヤの冒険」とか「ロビンソンクルーソー漂流記」から始まり、「西遊記」なんかは最高の冒険で、大いに胸を躍らせたように思う。大きくなっても陸地であれ海洋であれ探検記に類するものを随分読んだ気がする。今回はごく近年の探検記で、従妹が2度繰り返して読んだ程面白いと言うので早速読んでみた。言われた通り面白い。早稲田大学探検部出身の青年が、ヒマラヤの裾に源を発してチベットからミャンマーを流れてインド洋に注ぐヤルツァンポ川(本書では単にツァンポと表記)最奥部の人跡未踏の渓谷を一人で探検した話である。本の章建ては別として探検は2002年と2009年は2回行っており、その記録がメインとなっている。一回目は過去に何人かの探検家が挑戦するも踏み込めなかった、正に空白の5マイルを踏破した記録。2回目も人跡未踏最奥部の川筋を24日に亘って一人で下った記録。ところどころに欧米人の過去の探検記録や日本人探検家の遭難記録等が織り込まれている。チベットにおけるヤルツァンポは平均の標高が3500mで最高部は6000mを超えるとされている。しかも水量の関係で乾期でないと危険なので、この流域に入るのは年末から新年にかけてがベストらしい。著者は北海道の出身で早稲田の探検部に6年も在籍し、その間冬山に関しては雪崩に巻き込まれたりして、何度も死覚悟するほどの経験を持つエキスパートであるが、ここを一人で歩く事は余程の覚悟が要った事だろう。特にチベットは中国の一部とはいえ特殊な場所で、この地域は外国人に対して非公開地域となっている。従って入山には特別な許可が必要になるのだが、2回目の時、彼はそれを承知の上で許可無しでもぐりこんでしまったようだ。この時の記録を読んでいくと、川筋を歩く事の困難さに加え、中国公安部の目から如何に逃れるかが大問題であったので、案内人を雇う事も叶わず非常に厳しい行程になった事が伺える。行程の後半は予定日数を大幅に超え、1日千キロカロリーの補給で五千キロカロリーの消耗をしながら、やっと人里に辿り着く。勿論ここで公安部に逮捕されるのだが、嘗て堀江青年がビザ無しでサンフランシスコ湾に辿り着いたのと似たような感じで、無事帰国が叶う事になる。探検記て奴は読んでいる分には血沸き肉踊って楽しいものだ。しかし当事者の本当の苦労は文字で表せないだろう。自分の肉体を鍛え上げ、十分な事前調査や偵察も行って成算を持って取りかかるのであろうか、出発に当たってはそんなに高揚しないらしい。実動すれば想像しなかった危険に必ずのように遭遇して、慌てない様子が随所に描かれるのだが、パニックにならない精神力はどうすれば涵養出来るのだろう。そしてそれを乗り越えた時に何を考えるのだろう?植村直己氏なんかも同じと思うが、著名な登山家や探検家たちには、一つ目標を克服すると更なる目標とレベルを上げて行って、満足を知らない共通の性があるみたいだ。間違いなく後世に迄名は残るのだが、家族は心配だろうな。
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