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まちとも こころのおもむくままに

精神障害の当事者がメッセージを発信する意味 

2019年06月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



昨日の掲載内容にフォロワーさんから大切なコメントをいただきました。多くのみなさんにも理解していただきたいと考え、前回の記事の続きを書きます。昨日掲載した当事者のみなさんのメッセージは、今回の事件の報道で不安や動揺をきたし、あるいはそのことで辛い思いをしている人たちがいることを知ってほしいというものです。それは、今回の事件に限らず、今までのいくつかの事件で、事件を精神障害と結び付けて報道されることで、そのたびに苦しく辛い思いをしてきたことがあります。日本の精神障害者処遇は、1950年までの座敷牢などの自宅監置が認められていた時代から、その後の精神科病院への収容という、社会から隔離された状態が長く続いてきました。障害者として福祉サービスの対象となり、通院治療を受けながら地域社会で普通に生活できるようになってきたのは、ごく最近のことです。そのような背景から、精神障害について知らない人たちが多く、その障害を理解している人たちが多いとは言えません。まちともは、30年以上精神障害者の支援にあたってきましたが、その中で、障害者の共同作業所を作ろうとして、地域社会から猛烈な反対を受けたこともありました。「精神障害者は何をするかわからないから不安だ」挙句の果ては「地価が下がるから来てもらっては困る」と。当然ではありますが、それらの不安に答えるべく何回も説明会を開きましたが、一度固まってしまった見方はなかなか解けません。そのように正しく理解されている方が少ない社会状況を背景に、マスコミによる事件と精神障害を結びつけるような報道が繰り返されると、精神障害をかかえた人たちが肩身の狭い思いをするのも事実としてあります。一方で、障害者施設が地域の中にあることは、そこの地域の人たちは優しい人たちだとみなさんから見てもらえるから歓迎しますという地域もありました。また、今、まちともが理事長をしているNPO法人が行っている地域社会と障害者の交流を図るイベントのように、障害者が地域の人たちと交流して理解を広げようという取り組みも広がっています。精神障害も含め、障害者理解が進んでいるのも事実です。様々な価値観を持った人たちが、互いを尊重、理解して共に暮らしていこうという共生社会の実現をめざした取り組みも進んでいます。マスコミは、そのような社会背景を踏まえて、十把一絡げの報道ではなく、様々な見方、考え方があることを伝えることが大切ではないでしょうか。また、情報を受け取る側も、伝えられることを鵜呑みにするのではなく、様々な見方、考え方があることを知っていくことが必要ではないかと考えます。精神障害をかかえた人たちは、外見からは障害が見えません。多くの人たちは普通に地域社会で生活しています。したがって、障害をかかえた人たちが不安を感じ、辛い思いをしていることも知らないで通り過ぎています。そんな中、勇気を持ってメッセージを発信した人たちのことも理解していただければ幸いだと思います。

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