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たかが一人、されど一人

山歩き、スポーツそれとも単なるお楽しみ 

2019年05月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

今朝のワールドニュースでオーストラリアの放送を観て心底ビックリした。台所仕事をしながらだったので初めの方がはっきりしないが、ネパール側のエベレストでオーストラリア登山隊が遭難、隊員かガイドが死亡したとのニュースだ。エベレストでの遭難死は今や珍しいことではない。これまでの遭難死者数は数百人のオーダーで、遺体収容が困難なため山頂付近には放置された遺体が転がっているとの話も聞いている。それでも登山を一種のスポーツと見る人は後を絶たず、ネパール政府もこれによって外貨が稼げることもあり、入山を規制する方向にはないらしい。レポーターがその傾向に苦言を呈していた。そこまでは常識的な報道だったと思うが、びっくりしたのは昨日山頂付近で撮影されたとされる1枚の写真である。ネット上で見つかれば引用したいが見つからなかった。兎も角最盛期の富士登山者の行列と思えば間違いない。山頂付近は道しるべに固定ロープが張ってあり、そこを辿るしか選択肢がないようで、どんなに優秀頑健な登山家でも前の人は追い越せず、芥川の小説「くもの糸」に出てくる地獄に落とされた罪人のように何百人もロープに沿って並んでいる状態である。エベレストの標高は8848m、標高8000mを超えた世界は「人が生きていけない領域」という意味で「デスゾーン」と言われるそうだ。登り降りの危険はさることながら、そこに留まることだけでも一般人には考えられぬほどの消耗があり、命の危険にさらされる。今は5月の末、春の登山シーズンとして最盛期だと思う。首都圏の里山をレジャー気分で歩いていても、早く山頂につきたい気持ちはある。途中や山頂で毎度必ず遭遇する健脚自慢らしき人を見て羨ましく思うのも事実。先日ネパールに連れて行ってくれた高校同期の友人(元長野県山岳協会々長)が教えてくれた。高い場所に速くゆきたくても鳥や猿にはかなわなない、我々が山に行く目的は全く違う。NHKのテレビでもプロスポーツ登山家の偉業が放送されるが、その度に深田久弥氏の随筆が紹介される。今や登山がスポーツであるのも結構、しかし深田氏の山への思いは全く違っていたと思う。

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