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木漏れ日の中で
私の海馬
2015年07月02日
テーマ:テーマ無し
今朝、目覚めた途端、右腕にひどい痺れを感じた。
今までにも時々指や腕のしびれを感じたことはあるが、今日のように長くきつく続いたことは初めてだ。
幸い今日は10時から同じビルの中にある歯医者へ行く日になっている。
歯医者が終わったら、2階の脳外科に寄って帰ろう。
そう思いつつ出かけた。4階にある歯科は十数分で終わったので、その足ですぐに脳外科へ行った。
前回行ったのは二・三年ぐらい前になる。あの頃に比べると、医院の中は大勢の人で活気付いて(?)いる。
地域密着型の若い医師ばかりのこのビルは、口コミもあってか、どこもよくはやっていて、待ち時間数時間というところもある。
総合病院並みにほとんどの科が揃っているので、ついでに耳鼻科も寄ってとか、眼科も寄ろうかしら?とか、つい気易く寄ってしまう人もいるだろう。
私もその口で、ほとんどの科はこのメディカルビルで済ましている。受付で「院長でしたら大分待っていただくようになりますが、T医師でもいいでしょうか?」と聞かれた。
確か以前は院長一人で、脳外科も内科も診ていたと思うのだが、今は内科に一人、それと別に脳外科にも一人医師が入っているらしい。
すこし迷ったが、「はい、早い方がいいのでそのようにお願いします」と言った。T先生は、一目私を見るなり、脳ではないと判断したようだ。
「どちらの腕のどの辺が痺れましたか」と聞く。
「左腕のこの辺です」と言いながら、私は腕の外側の辺りを掌から腕の辺りまで撫でた。
先生は大きく頷きながら、「やっぱりそうですね。それは首、肩からきているものと思います。脳の場合はそのあたりが痺れることはありません」
と言い、「でも、やっぱり脳が気になるのですよね」と、私の気持はお見通しだ。
「ええ、前々回には『海馬も萎縮していないし、全く問題ありません』と言われたのに、前回は『まぁ、年相応ですね』と言われたものですから、私の海馬、今はどうなっているのだろうと思いまして」かくして、私は首のレントゲンと、脳のMRIの二つの検査をすることになった。
案外スムーズに呼ばれて、検査はそれほど待たずに終わった。T先生は「やっぱり首からのものでしたね。首がもともと細くなで肩なので、負担がかかりやすくこのあたりにすこし変形がきています」と詳しく写真や模型を見せながら説明してくれた。結局は枕の高さなどを調節すれば、治療するほどではないということだった。そして、そして、一番気になっていた脳の方は・・・
「よく小さな血栓のようなものができている場合があるのですが、そういうのは全くないですね。とてもきれいです」と言う。
それでも次の言葉を待っていそうな私に、T先生は一呼吸おいて、
「海馬の萎縮もありません」とサラリと言ってくれた。あ〜、よかった! 何よりそれが心配だった私です。
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