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<心に成功の炎を>97 

2018年07月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:中村天風<心に成功の炎を>

 <訓言二十三> 人間を感情の動物と考えている限り 本当の人間としての価値の発揮もできなければ また真の幸福というものも味わうことはできない。
 
 学者も識者も 万物の霊長たる人間を何か感情の動物だというようなことを平気でいいます。第一 人間を動物だなんていうのは失礼千万だ。動物なんてとんでもない 人間は霊地的生物だ。
 だから 人間は感情の動物じゃない。それじゃあどういったら本当の人間の価値を裏づける言葉になるかというと 人間とは感情を自由に統御しうる生物。だから 感情に負けて 感情に追いまわされてる人間は 人間としての面汚しであるばかりでなく 人間としての資格を自ら冒涜してる人であり 同時に自ら人間としての権利を放棄した人だよ。それから同時にもう一つ 人間としての資格を自分から捨ててる人だ。
 本能や感覚をもととして生じてくるところの感情・情念を巧みに統御して人生に生きる者が 本当の万物の霊長たる人間。怒らなきゃならないから怒るんだ 悲しむことがあるから悲しむんだでは だめなんだ。悲しいことがあっても それを楽しみにふりかえる。腹が立つことがあっても それを楽しみにふりかえるというふうに おのれの心を スッ スッと変えていく。
 熟練した技師が精巧な機械を手足のように動かすように心を自由に動かす。そうあなた方もなりうるのだから そうならしめたいために 一生懸命に私はあなた方にその手段と方法とをお教えしている。と同時に 私の話を聞いてるあなた方にできないはずはないんだから あなた方はそうならなきゃいけないことになるわけだね。三段論法的にいえば。
 だから 人間なら人間らしく生きなさい。本当の幸せというのは らしく行きさえすりゃいい。ところが あなた方は 万物の霊長であり 立派な淑女でありながら なかなかいざとなると 淑女らしく 人間らしく生きませんわね。長屋のおかみさんよりもまだ下品になっちまうこともおありじゃなかろうかと はなはだ失礼ながらこう申しあげても これは非常に軽率だとお叱りは受けずに済みやしないかと思う。それは顔でたいていわかります。

ー続くー



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