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京都・大阪を飲んで、野菜を読む 

2018年07月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し





父の日に送ってくれた婿殿のビールが2本残っていた。最近のビールはいろいろな種類があって楽しい。私には、その味の違いはよくわからないのであるが、それぞれの歌い文句を読むのが好きだ。
 
「KYOTO CLASSIC」
文化の気品と現代のライブ感が融合した雅の京都クラフトビール
京都生まれの酒造好適米「祝」を、伏見の名水「伏水」を使用した
趣のあるレッドエール。
雅でありながら最先端。繊細でありながら華麗。
今に伝えるクラシック。
胸の奥に都の調べが満ちてくる。
 
「OSAKA BAY BLUES」
熱い仲間たちのハッピーが弾け合う。至福の大阪クラフトビール。
日本酒の発酵技術と、ベルギービールの発酵技術が交錯し、
お互いを高め合って生まれたボトル熟成製法のホワイトエール。
甘味と酸味が絶妙のバランスで混じりあうその味わいは、
この街の仲間たちを笑顔と笑顔でつなぐ幸福のブルース。
 
なかなかうまいうたい文句だが、飲んでいる私にはそういう味はぜんぜんしないのだ。
だが、「ああ、そうかい、そうかい」と言いながら楽しく飲める。
 
玉村豊男の「世界の野菜を旅好する」
雨が降って外へ出られないので、本を整理していると出てきた思い出の本。
草津で野菜直売店をやったとき、ちょっとお世話になった本だ。
その時は「レタスのレはカフェオレのレ」というポップを作って店に貼りだした。
まあ、ちょっと話題性を持たせたのが当たり、以来、客が増えたという思い出がある。
 
野菜を食べるときに、その原産地がどこかを考えている人はおそらくいないだろう。
しかし、何千年も昔から、野菜は世界中をまたにかけて、私たちが想像もしないような旅を続けてきたのである。
タマネギは、もっとも古くから人間に利用されてきた野菜のひとつだが、原産地はインド西北部からウズベキスタン、タジキスタン、アフガニスタン北部あたりにかけての山岳地帯と推定されており、その野生種が、紀元前5000年頃までにペルシャ(現在のイラン)で作物化されたらしい。そして、その二千年後には、古代エジプトでピラミッドを建設する労働者のエネルギー源として役立っていた。
そんな大昔に、カスピ海の東にある山の中から北アフリカの海岸まで、誰がどうやってタマネギを運び、栽培することを教えたのだろう。それだけでも十分不思議なことだけれども、さらに、その途方もなく古くからあった野菜がアメリカ大陸に伝わったのは、コロンブスが15世紀末にインドと間違えてカリブ海の島に上陸して以降のことで、アメリカ東海岸に到達するのはそれから百年後のことだという。そのアメリカが、現在は世界最大のタマネギ生産国だ。野菜をめぐる旅の物語は、さまざまな不思議に満ちている。
 
野菜を食べることは、その野菜が持つ物語を食べることだ、と玉村は言っている。
もう一度読み直してみたい本だが、ただ料理をするだけでなく、こういうことを知るのもたのしいことに違いない。
 
 
 

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