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四つ葉の小さな幸せ

火宅の人の舞台「アールホテル」と檀一雄の世界。 

2018年06月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:読書タイム

こんにちは四つ葉です。
今日は朝から気温が上がり暑い一日でした。

NHKのBSのPカフェで、世界わが心の旅 「 父よ ニューヨークの悲しみよ」で壇ふみさんが、父檀一雄さんの代表作「火宅の人」の舞台の一つになったニューヨークを訪問して、亡き父との日々を追想する番組でした。

「火宅の人」といえば作者である檀一雄自身、そして周囲の人々をモデルにした私小説です。 檀一雄=桂一雄 実生活の告白本として関心が寄せられた。そんな父を持つ壇ふみが、その小説の舞台になる地を訪ねる。

檀一雄は、日本で愛人と別れ後、嫉妬心で酒に溺れる日々を送り、着の身着のままニューヨークに渡る。

ふみさんは、父が40年前に滞在していた「アールホテル」に向かう。小説では7階に住み、何度かガラス窓を飛びこえて自殺をしょうかと思ったと描かれていた部屋を見てみたい。この場所は火宅の人の重要の場所。

窓を開けると広場が見え、当時のまま小説に書かれているホテルの部屋だったと。その風景がテレビで写れだされたが‥街並みと大木があり明るい風景だった。

ふみさんは父がニューヨークに滞在していた時に、家族宛に一通の手紙があり、内容から父は淋しかったのではないか。同封された封筒に切手が貼られ「手紙をください」とあったと。

通訳の小谷豪治郎さんが、一雄氏が実際に窓から飛びおりそうに、酒に酔っては、よく太宰 治の声をあげて「来い!と太宰が呼んでいる」と叫んでいたと言っていた。檀一雄と太宰治は、東大時代の文学仲間、文学を競う。「書く為に」自分を追い詰めていたのではないかと。

酒浸りの生活と人生が崩れていく父を感じながら‥ふみさんはどんな感じに思い感じたのだろう。一番父としては娘には触れてもらいたくなかったものではないか。

一雄氏が娘のふみさんに、色々なものを勇気を持って「奮闘」して生きろとメッセージを残したそうです。

作家の苦悩と破天荒な人生の裏側を知り作品の見方も又違って見える。面白い番組だと思い‥思わずメモを取ってみた。



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