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吾喰楽家の食卓

酒宴の前に梯子 

2018年05月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

池袋のデパ地下にある寿司屋で、昼餉を食べることにした。
海鮮丼と握り寿司が、候補に上がった。
この日の限定メニューである、『マグロの中トロと地魚握り』に惹かれた。
ビールを飲むのなら、握り寿司が食べやすいのである。
未練はあったが、いつもの海鮮丼を選んだ。
この後、色々な場所で酒を飲むことになるはずだから、ビールは自重した。

阿佐ヶ谷の生家に着くや否や、義姉が缶ビールを出してくれた。
兄と500cc缶を二本飲んだ。
三時に生家を出て西荻窪へ向かう予定だったが、支度が済んだ兄に急かされた。
買物へ行く義姉と、三人で生家を出た。
途中で、骨董屋を覗いたり、風流寄席の抽選会に寄付する煎餅を買ったりした。
それでも早すぎるので、駅の近くで時間を潰すことにした。

知り合いのおでん屋の前に、店主が立っていた。
準備中の札が掛かっていたが、店内で休ませて貰うことにした。
相撲部屋からスカウトされそうな、大柄の若者が仕込みをしていた。
兄は店主にビールを頼むと、「瓶ビールなら」と云って、出してくれた。
寸胴鍋で昆布ダシを取っていた若者は、生ビールのサーバーに注水して内部を洗い始めた。
生ビールが駄目な理由が分かった。

ビールを一本だけ飲み終えると、三時になったので、義姉と別れ、西荻窪へ向かった。
パトラッシュさんの囲碁サロンに着くと、テーブルにはグラスが三個並んでいた。
直ぐに、松竹梅の純米大吟醸(限定品)を、出してくれた。
生徒さんが、囲碁大会で優勝した商品だという。
その生徒さんは、下戸なのかも知れない。
早速、ご馳走になることにした。

吟醸香を確認すると、標準以上ではあるが、驚くほどではない。
口に含むと、爽やかな味わいは、淡麗と云って良いと思うが、決して水っぽくない。
のど越しが良く、飲みやすい酒である。
飲み込んだ後、口の中に香が充満したのには、驚いた。
上質の肴は酒を美味しくしてくれるが、この酒に限っては、氷水が一番の肴かも知れない。
この日は、八海山が氷水の役割を果たした。

この後、パトラッシュさんの最年少の生徒さんと、碁を打つことになるが、その様子は別の機会に譲る。

   *****

写真
5月19日(土)の昼餉(海鮮丼)



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