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葵から菊へ
美談「下町ボブスレー」は虚像てんこ盛りの政治的宣伝話しだった!
2018年04月05日
テーマ:テーマ無し
友人の川口重雄さんからのメールを転載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
各位 4月5日〔BCC、本日第4信〕
高嶋伸欣さんからの情報です。
川口重雄拝
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Sent: Wednesday, April 4, 2018 10:23 PM
Subject: 美談「下町ボブスレー」は虚像てんこ盛りの政治的宣伝話しだった!
1 平昌冬季オリンピック・パラリンピックでは、日本選手団の好成績が強く印象付けられました。その一方で残念なこととして伝えられたのが、ボブスレー競技でジャマイカチームが日本の下町企業による無償提供のレースカー(ボブスレー)の使用を本番直前に取り消した件でした。
2 「日本のものづくり」の底力を内外に示すものとしてマスコミ、特にNHKが力を入れて紹介していた「下町ボブスレー」の挫折に、多くの人が驚いたものでした。それだけに「なぜ?」という疑問を持たれた方が少なくないと思われます。
3 すでにRITERAなど一部で謎解きがされています。そこへ新たにあまりなじみのない雑誌『実話BUNKA超タブー vol.32』に、この件についての極めて客観的な分析記
事4pがあるのを見つけました。
4 タイトルは「ボブスレー使用拒否で世界に低レベルを晒した下町幻想が支える技術大国ニッポンという大?」と言う具合で極めて挑発的ですが、内容は実証的で説得力があります。
5 記事によると、下町製の技術・性能は国際水準よりもはるかに低く、それでもジャマイカチームはぎりぎりまで待ってくれたけれども、結局のところ130kmで疾走する選手の身の安全も守れないレベルであったために、最後は使用を拒否となったのは当然だった、ということです。
6 しかもレースカーの心臓部分のソリは東大の先端技術研究所が作成し、ボディは炭素加工の専門メーカー東レが提供、「下町の町工場が作ったのは取り付け用の各種部
品」ばかり。それら部品も十分な事前テスト研究をしないで極寒の地へ持ち込んだので故障が頻発し、「技術力をアピールするどころか、大田区の町工場の無能ぶりを世界に晒しただけ」と、記事は手厳しく分析しています。
7 そうした分析も当然と思われるのが、「レギュレーション(ボブスレーに関する規則集)が英語だったために読んでいなかった」ということです。このためにレース本番直前になっても規則違反状態のレースカーを持ち込むことに無頓着だったというのでは、話になりません。
8 このことを日本のメディアは気づいていたはずですが、どこも指摘していません。
なぜ?
9 その謎解きのキーパーソンは安倍晋三首相です。
安倍首相は施政方針演説で、この「下町ボブスレー」を美談として詳しく紹介し、「これを応援しないのは日本人に非ず」と言わんばかりの雰囲気を作ったのです。
10 それが今も尾を引いていて、こうした実情を大手のマスコミは伝えず、成人コーナーに置かれそうな雑誌にようやく真相暴露の場が得られている、という状況なのです。
11 この記事は後半部分で、日本の「ものづくり」をこうした町工場などが支えていると言うのは最早虚像に近い、と詳しく指摘していてこれも読みごたえがあります。
12 記事の結論部分では、次のように言ってます。
「五輪すら出場できなかった下町ボブスレー、その惨めな姿は、近い将来の日本の『ものづくり』の姿であるにもかかわらず、道徳の教科書に掲載した安倍政権は、『下町ボブスレー』と同様のボロ政権か、といいたくなる」
まったく同感です。
13 ところで、ここで「道徳の教科書に掲載した」とされているのが、教育出版の小学校道徳教科書5年生用です。そこには読み物教材として『下町ボブスレー』の話が掲載され、直接の関係は何もない安倍晋三氏が、得意げにレースカーに載って指サインを掲げている写真が掲載されています。
14 昨年6月、この教科書の見本本がようやく全国の教科書展示会で多くの人の眼に触れるようになった途端、「安倍首相が右手の指二本を立てて手の甲を人に向けた指サインは『裏ピース・サイン』で、英語圏の多くでは女性を性的に侮辱するセクハラ・サインとされている。生徒などがそのことを知らずにこの写真をまねて海外で不用意にこのサインを人に向けて掲げたら、最悪の場合は命に係わる反応を引き起こしかねない」という指摘がされたことが、ネットでは知られています。
15 この危惧が教育委員会にも伝えれ、それが教育出版の教科書採択に影響した可能性もあります。
16 それでも教育出版の道徳教科書は、採択率で8.6%を占め、今後数年間、全国の小学校5年生葯9万5000人が、この教科書を学び続けることになっています。
17 自民党本部で企画された行事の「人寄せパンダ」役として出番を設けられた「下町ボブスレー」のレースカーに載っている安倍氏は自民党総裁としての存在だったはずです。
しかしこの教科書では得意げな安倍氏の写真に「首しょう(相)」という説明を付けています。自民党本部内での自民党行事の場の写真ですから、事実に反します。
18 検定では、教科書に掲載する写真についても、公正さや政治的偏りの排除について厳しくチェックしているはずです。
この写真についてはそうしたチェックがされてないことになります。ここにも官僚の忖度の様子が伺えます。
19 加えて、今回の雑誌記事で「下町ボブスレー」の話自体が「美談仕立てに歪曲されたうさん臭い話題」に近いことが見えてきたと言えそうです。
20 このまま美談仕立てで、安倍首相の政治的イメージアップの手段にも使われている道徳教科書で、毎年多数の小学生が学ぶままにしておいて良いのでしょうか。
21 毎度のことですが、1976年5月21日の最高裁判所大法廷判決(旭川学力テスト事件)では、教育行政において「誤った知識や一方的な観念をこどもに植えつけるよう内容の教育を施すことを強制する(そうした内容の教科書を教育委員会が採択し、使用を教員に強制する=高嶋注)ようなことは憲法26条(教育を受ける権利)、13条(個人の尊重・幸福追求権)の規定上からもゆるされない」と明示している点に、私(高嶋)は注目しています。
22 教育出版の道徳教科書の採択を今更変更できない、というのが多くの教育委員会の見解でしょうが、それならば教育出版に訂正申請の手続きを経て、他の教材への差し替えを求めることは可能なはずです。
23 そのためにも美談「下町ボブスレー」の実相を多くの人に知ってもらう必要があります。
マスコミの奮起を期待したいところです。
以上 ご参考までに 文責は高嶋です
*雑誌『実話BUNKA 超タブー』vol31の話題の記事は、この後に添付可能なMLには添付をして発信します。
それらとは接点のない方で、同記事をスキャンしたものの送信を希望される場合は高嶋宛に個人メールでご連絡下さい。
この4月から小学校の特別な教科として始まる道徳教育にあわせ、小学校の全生徒には検定に合格した教科書(供給本)が無償で渡されています。その中の教育出版版(採択率8.6%)の5年生用教科書には「下町ボブスレー」の読み物教材が掲載され、物議を醸しましたことで知られています。
話題とは直接関係のない本来は関係がない安倍首相の写真が載っていることで物議を醸している。
>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)
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