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老いてなお

「私は貝になりたい」(1959,橋本忍)  

2017年12月30日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

        
学生時代に見た、心に残った映画………
 戦争に嫌が応でも巻き込まれた人たちの中の一人の話題。

地方の町の小さな理髪店主人・
清水豊松(フランキー堺)は、第二次大戦の

さなかに召集され、上官から捕虜となった
アメリカ軍の爆撃機搭乗員の処刑を命じられる。。。

戦後、故郷に帰り、再び理髪店で
バリカンを握った豊松は突然、戦犯として逮捕される。

軍事裁判にかけられ豊松は上司に命令されたと
訴えるが聞き入れてもらえず、
下された判決は絞首刑だった。 

そして処刑の当日、絞首台の13階段を上る豊松は…。

あの敗戦に関連した映画というと、この橋本忍監督の
『私は貝になりたい』(1959年)も忘れがたい映画です。

私がこの映画を観たのも、もう何十年も前のことですが、
  この映画のラストシーンも、私は今だに覚えています。

主人公が処刑された後の場面ですが、
カメラは誰も居ない浜辺を撮していきます。

その浜辺を背景にして、彼の遺書が淡々とした
調子でのナレーションが入ります。

ここで、あの有名なセリフが語られるのです。

「もう、人間に生まれるのは嫌だ。
牛や馬に生まれるのも嫌だ。
   人間にコキ使われるからだ。・・・
        そうだ、今度、生まれてくるとしたら、
私は貝として生まれたい。・・・」

そういう趣旨のナレーションだったと思います。


現代でのリメイク「私は貝になりたい」
橋本忍脚本、フランキー堺主演で

1958年に放送された名作ドラマを、
SMAP中居正広主演で映画化。

石坂浩二、上川隆也、草なぎ剛、
笑福亭鶴瓶ら豪華なキャスティングも話題に。
主題歌は、Mr.Chirdrenの「花の匂い」。



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