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梨野礫・エッセイ集

「国語学言論」(時枝誠記著・岩波書店・1941年)精読・55 

2017年12月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 事物の概念的把握による語の構成は、語彙論に属するから、敬語的表現(敬語的構成)は語彙論に所属しなければならない。敬語的系列は語彙的系列である。この見解は、文法体系の組織に関連して、重要な結論を導く。 「咲くだろう」という語は詞と辞の結合で、「咲く」という事実の概念に話し手の「だろう」という推量が加わっているが、敬語「散歩なさる」は、複合的ではあるが、結局一つの事実の概念であり、詞の結合である。「

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