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老いてなお

石井光太著・「浮浪児1945−−戦争が生んだ子供たち−」を読んで 

2017年08月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

“要約”
終戦(敗戦)直後、家族や家を失い、
焼け野原に放り出された彼らが集ったのが上野駅の地下道。

だが、寒さはしのげても、食べ物はない。
    
餓死寸前に追い込まれた彼らが
生きる場に選んだのが闇市だった。

上野駅の通路を住処(すみか)にした彼らは、
野良犬と一緒にゴミを漁(あさ)り、犬や虫を貪
(むさぼ)り、闇市で食べ物を盗んで食いつないだ。

警察の「狩り込み」によって収容された施設で、
体罰を受けるなどして脱走。
    
彼らこそ戦争の一番の被害者だった、
戦後の重要な裏面史だと強く思った。

浮浪児となった子供達も戦災孤児となる前は、
家族に見守られ家庭で大切に育てられた子供達。
                                
アメリカの飛行機に爆撃を受けた都市での、極度の飢えと混乱。

家を焼かれ、
 両親を殺された子供達が自力で生き抜くのは
今では想像もできない苛酷な世界だ。

今でも野坂昭如 著・「火垂の墓」の
映画を見ると涙が溢れます。

彼がしみじみと語っていたことの一部には、あの時代での
    出来事に対しての様々な心の葛藤を語っています。
“その一部“ 
「妹が自分の手の中で死んでいったこと、
亡骸を自分で火葬したこと、
  その骨をドロップ缶に入れていたこと、
この辺りのエピソードは全部実話です。」

また妹を喜ばせるために、
蚊帳の中に蛍を放ったことなども実話。
                  
全てが創作というわけではありません........と。 
                              

>そして、私は戦災で家を焼かれ命からがら田舎に疎開したが、
    
   両親がいて、ひもじい思いもあったが飢えもせずに
         
  生きてこられたことは恵まれていたと改めて感謝しました。



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戦争

アダージョさん

asi asiさん
人間の行う行為で 最も愚かな行為は戦争です。
一握りの人の考えで 何人の人間が 苦しみ 悲しみ 死んで行くのか?
愚かです!科学は進歩しても 人間は原人以下!

2017/08/18 20:35:39

戦争孤児

みのりさん

asiasiさん

 戦争孤児
本当に戦争がうんだ
子供たちですね
 蛍の墓は可愛そうで
見ていられません

2017/08/18 19:58:50

風の寒さや

さん

ひもじさにゃ、慣れているから泣かないよー
あ〜あ、夢のない身がつらいのさ〜

靴磨きの子の歌だったような。
この一節が好きでした。

2017/08/18 19:32:47

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