メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

平成の虚無僧一路の日記

大同 (806) 〜貞観 (869) 年に何かが 

2011年03月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



福島県の会津磐梯山は「大同元年 (806) に大爆発を
起こし、溶岩流が川を塞き止め、猪苗代湖ができた。
その鎮護のために、磐梯山麓に恵日寺が、会津盆地の
中央には勝常寺が建立された」というのが 定説に
なっている。

だが、地質調査の結果では、火山灰や土石流は確認
されていないのだ。『恵日縁起』では、「大同元年、
磐梯山は病悩山と呼ばれ、天地の振動が続き、湖の
水があふれ、一夜にして村々が水没した。 雲は低く
垂れ込め、日照がなく、作物は不作となって飢饉と
なった」と記述されている。

この「一夜にして村々が水没」という記述から、
「磐梯山が噴火した」と、現代人が勝手に思い込んで
いるのだ。それは、磐梯山は 明治21年の大爆発で
土石流が村々を埋め、川わ塞き止めて、桧原湖、
小野川湖、秋元湖、五色沼が現出したことからの
連想にすぎない。

『恵日縁起』は、江戸時代の作文だが、こうした
寺社の縁起類では、「大同年間の創建」とするのが
実に多い。「大同年間創建」というのが縁起の決まり
文句のようになっている感がある。

平安遷都が794年だから「大同元年(806)年」は
それから「12年後」だ。

茨城県の雨引千勝神社、早池峰神社、赤城神社、
福島県いわき市の湯の嶽観音。香川県の善通寺を
はじめ、四国遍路八十八ヵ所の1割以上が「大同2年」
である。

清水寺、長谷寺、富士山本宮浅間大社は「大同元年」。
秋田県の阿仁鉱山や尾太鉱山、高根金山、吹屋銀山など
各地の鉱山の開坑。

那須連峰の茶臼岳旧火山、尾瀬ケ原の燵ガ岳、蔵王
刈田岳の噴火。また温泉の由緒も、大同年間とする
ものが多い。

仙台地方には「秋風や大同二年の跡を見ん」という
俳句まであるそうで、「大同年間は天変地異が相次いだ
年」と、江戸時代の人は 認識していたようだが、実は
これらの証拠は全くと云っていいほど 見つかっていない
のだそうだ。

但し、その前後、富士山が、800年(延暦19年)、802年
(延暦21年)に噴火しており、さらに、60年後の 864年
(貞観6年)に「貞観大噴火」を起こしている。

その5年後の 869年 (貞観11年)、仙台平野が水没
するという大規模津波が記録されており、地質調査でも
その痕跡が確認された。

なぜ「大同年間」が、一大変革の年と認識されるように
なったのか。どうやら「坂上田村麿の蝦夷地平定」に
よる中央政権の東国支配、そして弘法大師空海が唐から
帰国して、真言密教を広めた伝承との関連が想定される
のだ。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ