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人間観察そして恋そして小説も
234話 歌麿の話その5
2017年02月15日
テーマ:テーマ無し
三田村と仲村はにらみ合ったままだ。そんな二人の仲をとりなそうと歌麿が動こうとするのを、今度は斎藤が止めた。「二人とももういいじゃないですか、あんた 達の間にどんな経緯があるにせよ、今更そ んな事をグタグタ言ってても仕方ないでし ょうに、俺だってあんた達には言いたいこ といっぱいあるんだから」「これを称して三すくみといいます」歌麿が笑って三人の間に立った。「仲村トオルさんと三田村さんの組織は対立関 係にあり、斎藤さんと仲村さんとも対立して いる、しかも三田村さんと斎藤さんとは仲が あまりよくない、これはもう三すくみ状態で すよね」「何がおかしいんだ、お前は」ムスッとする斎藤に「斎藤さんが、とりあえずは昔の事は水に流し これからの事を考えようと、実に建設的な提 案をされたんですよ、皆さんも御存じでしょ、 この殺されても自説を曲げない斎藤さんが、 自分の事は置いといて、皆さんに妥協案を出 すなんて、奇跡だとはおもいませんか」「歌麿、お前俺をおちょくってるのか」「まさか、本当の事を言ってるんですよ、斎藤 さんには珍しく、まっとうな提案されるもの ですから私、びっくりしているんですよ」「お前なあ・・・」斎藤は絶句した。褒めているのか、おちょくられているのか、歌麿にいいようにあしらわれている。しかし、そのせいで残りの二人の顔がニヤついている。どうやら、二人も言い争っている場合でないことに気づいたようだ。 ?続話→ にほんブログ村 心理学 ブログランキングへ
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