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平成の虚無僧一路の日記

ニートに「働け!」と説教される 

2017年01月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



1月4日以来口唇ヘルペスで 虚無僧休業してました。
今日1月17日 2週間ぶりに名古屋駅へ。ようやく
音が出るようになったとはいえ、全くさえない。
気が弱っている時は “魔” が入り込むものでござんす。
体格のいい若者が 大声あげて近寄ってきた。
「こんなとこで、ピロピロ尺八なんか 吹いてんじゃねえ。帰れ!」
「まとめに 働け! 」「人助けになることをしろ!」と、何度も怒鳴る。
どうやら酔っぱらっているらしい。虚無僧をご存知ないようだ。
「てめぇはなんだ?」と聞くから、「虚無僧でござる」すると
「俺は国士無双だ」ときた。なかなかユーモアもあるようだ。
そして「こんなもん吹いてるんじやねぇ。うるせぇんだよ」と
尺八を取り上げられた。こういう時は 無抵抗。すんなり渡す。
盗られれば、これで犯罪成立。法の下ではこちらが有利になる。
天蓋にも手をかけ 顔を見られた。
今日は 紐でしっかり結んでいたから 取られることはなかった。
肩を捕まれ、胸ぐらつかまれ 「殴ってやるか!」と。
「どうぞご存分に」と。居合でいう “受け流し”。
虚無僧って 案外完璧な防御装備。天蓋はブラブラしているから
天蓋を殴られても、暖簾に腕押し。胸から腹は偈箱で防御している。
肩には厚い生地の袈裟。
逆らわないでいると、相手の態度が変わった。
「これ(尺八)どうやって吹くんか。鳴らせるか?」と。
歌口を相手の口にあててやり、「軽く当てる程度に」と指導していると。
そこへ警察官が6人も、ドヤドヤっと駈けつけてきた。
通行人が、交番に通報してくれたようだ。
二人は、ほぼ密着状態だったから、もみあっているように
見えたらしい。ところが、尺八を口に当ててやって、吹き方を
指導しているのを見て、警察官は拍子抜け。3人が交番に戻って
行った。それから15分ほども、警察官と男とのやりとりが続く。
どうやら、その男、歳は37才。職業はニート。会社をクビになり
世の中に不平不満だらけ。自転車をなき倒したり、公共施設を
けっ飛ばして壊したり。問題行動で警察にはマークされているようだ。
「執行猶予中」とも言っていた。なおさら犯罪は犯せない立場のはず。
警察官は「持ち物調べさせてもらう」とバッグの中を開け、財布の
中も開け。服のポケットも。男は意外にすんなり応じていた。
男がおとなしくなると、名鉄の方へ連れていった。
その一部始終を 私は静観。ヤレヤレ、ホッと胸をなでおろして
同じ場所でまた尺八を吹く。
今日はこの冬一番の寒さ。手も凍え、息も絶え絶え。
しばらくして、若い 20才前後の女の子が、私を見て立ち止まり、
しばらくこちらを見ている。こんな時は張り切って、力を振り絞って
吹く。彼女は私の左にきたり、右に回ったり。そこで吹くのをやめて
会釈すると、寄って来て、「なんか わからないんですけど」と
500円玉を差し出してくれた。あぁ、また観音様が現れたのだ。
?

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