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「社説閉づ」 

2016年10月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:俳句ポスト投稿

 俳句集団「宇宙(そら)」は、2015年9月29日、津軽の地に誕生した。

 今のネット社会を踏まえ、俳句作りの研鑽、活躍の場は、専ら「俳句ポスト365」への投稿による。

 「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトである。その選者は、TBSで木曜日放送のプレバトでお馴染みの、当代超一流の俳人、夏井いつき先生だ。

 日本全国広しと言えども、俳句作りの学びの場として、「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバト→「俳句ポスト365」→夏井いつき先生→プレバトといった、言わば循環学校に勝るものはない。

 津軽わさおのこれまでの人生による経験則が、そう言わしめる。だから、俳句集団「宇宙(そら)」は、「俳句ポスト365」への投稿によって、日本全国を視野に入れつつ、挑戦しているつもりである。


 「俳句ポスト365」においては、各回の月曜日から金曜日までのすべてが勉強になる。そのうちでも、とりわけ金曜日発表の天の俳句1句、地の俳句10句及び夏井いつき先生の講評が大変重要だ。その中から、自分の俳句作りとの関連で、何を学ぶか。

 「俳句ポスト365」の第153回 2016年8月4日週の兼題は、「胡麻」である。兼題の説明に曰く。

胡麻(秋の季語)「ごま」。ゴマ科の一年生作物。晩夏に花を咲かせた後、9月頃に実が熟し、やがてはじけて中の種子を飛ばす。食用には実がはじける前に刈り採り、束ねて干してから、樽の内側などで叩いてはじけ出た種子を採る。

 津軽わさおは、「胡麻」で改めて、俳句の作り方における、「具体的表現」を学んだ。


 何事も勉強の意味で、地の俳句10句中の1句及夏井いつき先生の講評を以下に掲げる。

 社説閉づ中々噛めぬ胡麻だこと   地選  牟礼あおい     

 朝刊を読んでいるシーンでしょうか。「朝刊」と言わず「社説」と具体的に述べたところがよいですね。

 テレビ欄ではなく「社説」を丁寧に読んでいることで、この人物像も見えてきます。しかも「中々噛めぬ胡麻だこと」という言葉尻のニュアンスからして、女性かなという想像も膨らんできます。


 以上に関する津軽わさおの勉強したところを以下に掲げる。

 夏井いつき先生が俳句作りにおける大事なポイントとして常日頃おっしゃっているのは、「発想のオリジナリティと描写のリアリティ」に優れ、「上質な詩になっている」ことである。

 「発想のオリジナリティ」も「描写のリアリティ」もなかなか難しい。一朝一夕に身に付くものではないだろうから、優れた俳句の具体例に即し、自分でコツコツ勉強するしかない。

 掲句について、夏井いつき先生は、朝刊を読んでいるシーンと「胡麻」とのセットに、「発想のオリジナリティ」ありと判断されているようだ。

 この朝刊を読んでいるシーンの設定は、描写の仕方として津軽わさおの現在想像し得る範囲を越えている。よく思い付くものだと感心するばかりである。

 そして、夏井いつき先生は、「朝刊」と言わず「社説」と具体的に述べたところがよい、具体的に「社説」と表現することで、人物像も見えてくる、とおっしゃる。

 「朝刊」を読んでいる人と表現すると、人の範囲は広い。広い分、漠とするわけだ。それが「社説」を読む人となると、人物像は、絞られてくる。具体的表現が大事だということだね。

 そんな人物と「中々噛めぬ胡麻だこと」という言葉との組み合わせは、なんか意外感がある。読者に、そうした感覚を持たせることが効果的なんだよね。

 そのためには、人物像を吟味して設定のうえ→「社説」→「社説閉づ」・「中々噛めぬ胡麻だこと」、なんだ。なるほど。



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