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老いてなお
*親友と本との出会い。
2016年09月21日
テーマ:テーマ無し
同じ時期に戦災で疎開してきた
N君とは「同病相憐れむ」仲の親友。
彼が家計を助けるため新聞配達を始めた。
彼は得た賃金の中から小遣いをもらい、
古本屋で「坊ちゃん」「路傍の石」「次郎物語」
などを買い私にも貸してくれた。
「僕もやりたい」と私は父に言 い、
N君と同じく新聞配達を始めた。
雨が降ったり、体調の悪いとき配達が
遅れると「おい小僧、遅いぞ!」などと
怒鳴られることもあったが、「ご苦労さん、頑張ってね」
とキャラメルをもらったりしたこともあった。
お陰でN君とは別の本を買い交換して
読んだので、沢山の本が読めて楽しかった。
「夜明け前」「千曲川旅情の詩」「破戒」
「 智恵子抄」「暗夜行路」「平家物語」
「濹東綺譚」「細雪」などなど。
当時の新聞配達は幅の広いベルトを
「たすき掛け」にし新聞を脇腹あたりにまとめ、
駆け足で一部ずつ引っ張り出し郵便受け、
玄関などに入れていた。
戦後の貧乏真っ盛りだったが、
今より心に余裕があったような気がする、
今では心温まる懐かしい思い出です。
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あの時代は........
沙希さん
>私は恵まれています。
そう感じて頂けるだけありがたいです。
「当たり前」と言う言葉の対象は時事刻々と変化(或は進化)して行きます。
今の若者も何十年か後にどんな考え方をしてるか............
興味深々です。
またの機会を楽しみに........
2016/09/23 14:38:33
私は恵まれています
こんばんは。
ここに挙げられている小説は、お小遣いを溜めて買いました。
心が澄んでいて、吸収力旺盛な年頃に、このような本に出合えた事は幸せだと思っています。
そうですね、少し年代は違いますが、昔は心に余裕も潤いも、ずっとあったと思っています。
2016/09/21 19:28:11