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雑感日記

赤字経営  雑感 

2016年05月14日 外部ブログ記事
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★ 三菱自動車が日産の傘下に入ったというニュースが流れている。
このままでは如何に三菱グループと言えども、予想される赤字経営が支えきれないという判断なのだろう。
 
   
 
東芝は7191億円の赤字を計上し、シャープも2559億円の赤字経営で債務超過で東証2部になってしまった。
 
   
 
我が家にあるテレビは、一時ナショナルばかりだったのだが、シャープが絶好調で工場増設を続けた時期にすべてシャープに替わっていって、今は3台のシャープのテレビがある。
テレビそのモノには何の問題もないのだが、シャープが台湾の企業になってしまって『残念』という気持ちはある。
 
 
★企業にとって『赤字』は大変である。
私自身は、カワサキの二輪事業を長く経験したが、特に前半の20年間は赤字の期間が多かったし、やってたことは『赤字対策』ばかりだったような気がする。
ただ、いま言われている東芝やシャープの赤字とは、その規模が全然違って、カワイイものだったがそれでも『赤字は罪悪』だということを身をもって経験した。
 
最初に『経営の赤字』を経験したのは、30代前半仙台事務所長として東北6県の代理店担当の時、各県の自前の代理店が次々に赤字に陥ってその結果、カワサキの傘下に入ってきた時期である。
その状況をつぶさに見てきたのだが、沢山あった代理店で赤字になっていったのは、メーカーの沢山売ろうという方針に協力して沢山売ろうとした『協力的な代理店』から順番に赤字になっていったのである。
 
沢山売るために沢山仕入れるーー売れ残って在庫が出来るーー資金が足らなくなるーーその資金をメーカーが支援するーーその金利がまた負担になるーー赤字が経常的になりメーカーの傘下、直営になる
自分の能力を知っていて、メーカーの方針に従わなかった代理店は大丈夫だったのである。
 
一言で云えば『頑張り過ぎたらダメ』なのである。
その構図は、シャープがその通りだし、東芝なんかもよく見せようとした結果がこうなってしまったのである。
会社がおかしくなるのは『資金』=金の流れ やバランスシート を重視せずに、売上高や当期利益ばかりを見てしまうからだと思っている。
これは、最初に経験した東北の4年間で身に染みて感じたことである。メーカーに協力的な代理店からダメになっていったのだが、そこには従業員もいるし経営者もいる。カワサキの傘下に入ってよかったと思う人もいるのだが、全般的に云うとそれは不幸だったなと 私は今でも思っている。
 
そう言う経験から、その後の私が担当した分野では、赤字会社の再建ばかりを担当しているのである。
それは極端に言うと、『金を借りずに自分の力の範囲での経営に徹すること』だと思うのだが、それが実際にはなかなかムツカシイのである。それをムツカシクしているのは、経営のトップが『頑張れ』と言うのでついサラリーマン経営者は自分の力以上に頑張ってしまって失敗するのである。
 
★シャープの失敗は、その典型かなと思う。 
業績がよかった時に蓄積に回さずに『更なる拡張』で工場増設などで『資金が寝てしまった』結果がこうなったのだと思う。
日本の会社は、みんなPL重視指向だから、バランスシートを読めない一流企業の重役さんが殆どなのである。
『自己資本比率』が世界で一番低いのが日本の企業群ではなかろうか?
 
★私自身は、若い時に東北での辛い経験があったので、『資金』や『バランスシート』、『自己資本率』に焦点を合せての経営に徹していたのである。
1990年代、現役の一番最後に担当したKMJグループでは、『7万台、400億円の売上高』という目標も与えられて、それを実現する実績を残しているので、そればかりが表面には出ているのだが、
その時点で私が一番自慢できるのは、
7万台、400億円を記録しシェアもトップになったりもしたが、そんなことよりも、その当時のバランスシートの総資産は100億円、年に4回転、銀行からの借入金0円の無借金経営、自己資本比率35% だったことである。 
今はそうはなっていないのは、その後の経営者たちがメーカーも含めて、自ら担当する期間の『期間損益重視』で短期損益を重視した結果からだと思っている。35億円もあった剰余金は、事業部の期間損益の形で消えていってしまったのである。
 
★企業の経営者も、行政の首長などの動きを見ていても、日本のトップは、自分の担当期間の成績ばかりを気にしすぎて、前任者の『よかった実績は引き継がない』のである。
それはいくら良くても『自らの成果』にならないからだと思う。
むしろ継続すれば上手く行くのに、それをやろうとはせずに、『むしろ潰してしまう』傾向があったりする。
企業のトップ、行政のトップなのだから、もう少し大きな見地から、経営や行政をやれるトップの出現を期待したいものである。
 
 
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