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さざなみ 

2016年05月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:恋愛・ロマンス

映画ファンの皆さん、おはようございます!

錦織圭選手がトロイツキに逆転勝ちしました。
第一セット先取された時は、負けかと思ったのですが。
連戦による疲れもあるようですが、良かったです。

今日の映画紹介は上映中の「さざなみ/45 YEARS」。
この邦題のタイトルは素晴らしいですね。

静かな池に、小さな石を投げ込んだ時に、
波紋が大きく広がっていくように、
結婚45周年のパーティを1週間後に控えた老妻の心に
さざなみのように広がる、夫への不信感。

キャッチコピーは
”妻の心はめざめ、夫は眠りつづける”

イギリスの小さな地方都市に暮らす夫婦の
ジェフ(トム・コートネイ)と
ケイト(シャーロット・ランプリング)。

土曜日に結婚45周年祝賀パーティを控えた月曜日、
ジェフに一通の手紙が届く。

50年以上前、ジェフは恋人カチャとガイドで
雪山を登山中にカチャがクレパスに落ち、
行方不明となっていたのだった。

しかし温暖化により雪が溶け、
当時の姿のまま発見されたので
遺体確認に来てほしいという
スイスの警察からの手紙だった。

”どうしたの?”
”彼女の遺体が見つかった”
”誰なの?”
”昔の女だ”
”彼女が生きていたら、結婚してた?”
”そのつもりだった”と。

ジェフが”ぼくのカチャ”の言葉がこぼれた時、
ケイトの心に小石が投げ入れられた。

ケイトはジェフへ不信感をぶっつける。
”私の思いをぶちまけたいけどできない。
抑えているのよ。
彼女が部屋の角に立ってる、今も私の後ろにいるわ”
”やめてくれ”と。

月曜日から、土曜日迄の日々を
ジェフとケイトの揺れ動く複雑な心模様を
日常生活を通して描いていきます。
ケイトの心理状態をランプリングは
顔の表情で表現していますが、
以心伝心で、見る人に彼女の心模様が
伝わって来ます。うまいですね!

男の視点から見ると、
ケイトが何故、存在しない元彼女に嫉妬して
ジェフに不信感をつのらせるのか?
私一人を愛して欲しいと望んでいるのは分かりますが。
と言うのは、ジェフが隠れてカチャのスライドを
見るのですが、遠い昔の青春時代を回顧するだけなので、
ケイトがそんなに悋気することはないのでは。
今さら、何でと思ったことでした。

逆にジェフが老骨に鞭打って、水道の水漏れを修理したり、
ケイトをベッドに誘うシーンには
彼女に対する愛が満ち溢れていると思うのですが、
どうなんでしょうね。

男と女の結婚観や恋愛観の違いを
思い知らされた映画でした。

イギリスの陰鬱な気候に男女間の心の葛藤と
暗い内容なのに、そう思わせないように
アンドリュー・ヘイ 監督は工夫していますね。

青春時代の二人の想いでとして挿入される歌に
タートルズの♪♪ハッピー・トゥゲザー♪♪、
プラターズの♪♪煙が目にしみる♪♪などの
明るい歌が、要所要所に挿入されて、
バランスが取れていて良かったです。

主役の二人は第65回ベルリン国際映画祭で
主演男優賞と主演女優賞をそろって受賞。

シャーロット・ランプリングは70歳ですが、
背筋をピーンと伸ばしたスタイルは
お歳を召されても美しいですね。



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