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平成の虚無僧一路の日記

虚竹の笛 2 

2011年01月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



水上勉の『虚竹の笛』は、虚無僧史に光を当てる
ものと期待したが、あまりにも創作話であり、
いささかがっかりした。しかし、信長も秀吉も
多くの作家が、好き勝手にいろいろ人物像を創り
上げているではないか。『虚竹の笛』も小説として、
読み直してみると、いろいろ得るところがあった。

P.131「尺八を吹いて、鳥や獣を呼びよせられる
   ようでなければ一人前ではない。魚も跳びはねる
   ほどでなければ。鶯も尺八の音にほだされて
   啼き声をあげるというふうな」
私も尺八を吹いていたら、シジュウカラが飛んできて
私の頭や肩に止まり、尺八の歌口と私の唇の間を
チュンチュン嘴でつつき、しばらく共に合唱?した経験
がある。

P.168「竹は、育った土地の響きがある。竹は禅境そのもの」
ほんとだ、尺八それぞれに音色が違う。熊本と京都、
新潟の竹ではそれぞれ響きが違う。中国の竹で作った
尺八は異国の匂いがするのだ。それは私も感じる。

P.322「竹には故郷の響きがある。水夫たちは尺八の音に
   故郷を思って泣くのです」
そう、ホームレスが私の尺八の音に、うっとりと耳を傾けて
くれた。空を見あげ、はるかな昔、故郷の母を思い出すような
目をして。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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