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吾喰楽家の食卓

小遊三とその弟子 

2016年02月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立演芸場に来るのは、正月以来のことになる。
二月上席のトリは、小遊三師匠。
でも、お目当ては、弟子の遊馬だ。
前から気になっていたが、機会がなかった。
この日、師匠の一門は、他に二ツ目の遊里と漫才のナイツが出る。
漫才のナイツも、小遊三の弟子なのだ。

遊里は、二ツ目としては、上手い。
一席だけで判断するのは早いと思うが、将来性のある若手だと思った。

ナイツを観るのは、三度目になる。
正直な感想を云うと、過去の二度とも、期待外れだった。
テレビで観る面白さが感じられない。
勢いがないのだ。
ところが、今回は違った。
塙は、何処かに頭をぶつけたのか、痛そうにして登場した。
相方に「如何した」と訊かれると、「ミサイルがぶつかった」と答えた。
登場して早々に、笑いを取った。
その先も、勢いがある。
この日のヒザ前である、金太郎をダシにした。
客が多いと、出演者も気合が入るのだろう。

さて、お目当ての遊馬だが、彼は凄かった。
彼に限っては、一席だけで判断して良い。
顔がいい、声がいい、滑舌がいい。
全てに華がある。
将来、落語会を背負う、噺家の一人になるはずだ。

トリの小遊三師匠を観るのは、四・五度目だと思う。
一年間としては多いと思うが、特別なフアンという訳ではない。
持ちネタが多いのか、毎回、違った噺を聴かせてくれる。
全てサラッとした下ネタだ。
ところが、いやらしさがない。
今回、蝦蟇が〇〇を見て、青大将と見間違え、怯むというオチで噺が終わった。
今まで聴いた小遊三の噺の中で、一番面白かった。
芸風が軽いだけで、芸その物は、重い円熟した上手さを感じた。
そして、いい弟子を育てている。
目から鱗だ。

   *****

今、NHKテレビを見ながら、ブログを書いている。
遊里の演題「庭蟹」が、番組に登場した。
昨日、初めて聴いた噺だが、こういう偶然もあるかと、少し驚いた。

   *****

写真
2月8日(月)の昼餉と演題



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SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

私も、最近の漫才は好きではありません。
でも、ナイツは例外です。

金太郎をネタにしたのですが、始めは女性の芸人(タレント?)のキンタロウかと思いました。
勿論、間違えるように話していたのですが。
私は、山遊亭金太郎を知りませんでした。
三遊亭ではなく、山遊亭です。
名前を知らない噺家、まだまだ居ますよ。

2016/02/09 13:21:20

詳しいですね!

さん

吾喰楽さん こんにちは。

随分間が空いたから、ろくろっ首になりませんでしたか?
色んな落語家さんをご存じですね。
私は真打でさえ、殆ど知りません。

これはと思った若手の、成長を見守るのも楽しみですね。

私は、漫才はどうも、あまり好きになれません。なんか煩くて、テレビで人気の人も、ちっとも面白く感じません。

関西の方が聞いたら気を悪くされるでしょうね。^^;

2016/02/09 13:09:29

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