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映画が一番!

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 

2016年01月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします。

今年初めの映画紹介は
「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」。
BSプレミアムで2016年1月1日(金)17:20〜放送。
2013年2月に観た時の感想文です。

小説家ヤン・マーテルがインド人の青年パイ・パテルが
語る幼少時代を聴きに訪れる。
パイの父の親友・ママジから”話を聞けば神を信じる”と
聞いてやって来たのだという。その話とは…。

本作は単なる冒険談ではありませんね。
二つのストーリーが見る人に違う意味を与えます。

生き延びたパイが作家に語る
パイの少年期の生活、船に乗る経緯と難破、
そして虎とパイがいかにして共に漂流したかという話。

そして、その話を信じなかった日本人保険員に語る
第二の物語は「人間たちとの漂流記」の話。
どちらの話を信じるかは、あなたの自由です。

インドのボンディシェリで動物園を
経営していたパテル一家は、
カナダのモントリオールに移り住むことになる。
ところが16歳の少年パイと両親と
多くの動物たちを乗せた
貨物船は、嵐に見舞われて沈没してしまう。

ただ一人生き残ったパイ(スラージ・シャルマ)は
救命ボートに逃れるが、何とそのボートには
”リチャード・パーカー”と名付けられたベンガルトラと
シマウマ、ハイエナ、オランウータンが乗っていた。

トラは他の動物を食い殺していく、
パイの命も風前の灯火!

かくしてパイと一頭のトラとの227日間にも
及ぶ太平洋上の漂流生活が始まった...。

ノンフィクション仕立てのフィクションですが、
ベンガルトラと人間が一緒に漂流という
嘘みたいなお膳立てがいいデスネ。

小さな救命ボートで如何に生きっていくかは
ハラハラドキドキのスリルも面白かったが
同時に、海の壮大さ、荒々しさの中に
トビウオ、クジラの乱舞などの美しい場面が
3Dの映像で活き活きと描かれています。

原作はカナダ人作家ヤン・マーテルの「パイの物語」。
元ネタは1837年に発表された
エドガー・アラン・ポーの「ナンタケット島出身の
アーサー・ゴードン・ピムの物語」に
登場する人物の名前が「リチャード・パーカー」。
トラの名前の由来はこれから来ているようです。

この小説は海を漂流中に食料が尽きた4人の男が、
「いけにえ」となるひとりをクジで選び
その結果、仲間に食べられるのが
「リチャード・パーカー」。
つまり、4人の登場人物を動物に置き換えたのですね。

監督はアン・リーだから彼の映像美は素晴らしい!
又、この映画は宗教の意義を問う別の側面も持っています。観てから考えて下さい。

第85回アカデミー賞で11部門ノミネートされ、
監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞を受賞。



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明けましておめでとうございます!

yinanさん

SOYOKAZEさん、
本年もよろしくお願いします。

ネタを上手に使っての物語です。
なるほど、全部オリジナルでは無くても、
いけるのだと思ったことでした。
古い小説だと著作権が終わっているからいいのでしょう。

この映画も、人間の目を通して見る世界と
トラの目で見ると、全然違う世界なのでしょうね。
私なんかも、いつも皮相的な見方、考え方しか
しないので、たまには、ひねくれた目で見なければと
思う時もあります。

良香さん、
本年もよろしくお願いします。

映画は私のストレス解消のために
無くてはならないアイテムです。
映画も小説も、見たり読んだりしている時には
その世界へ逃避出来ますからね。

時には正義の味方だけでなく、
悪役にも自由自在に変身出来ますからね。
良香さんも、夢の世界へぜひ、お出かけ下さい。

2016/01/02 16:11:24

謹んで

良香さん

 あらたまな年をお迎えになられ、
心よりお慶び申し上げます。
昨年中は、本当にありがとうございました。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。

 映画は大好きでしたが、Yinanさんのブログを
拝読させて頂く内に、映画の観点が変わって
来ました。
淀川長治さんや水野晴郎の「いや〜、映画って
本当にいいものですね 」の名文句同様、yinan
さんの解説も素晴らしいです。
今年も楽しませて下さいね!

2016/01/02 06:54:32

う〜む

さん

yinanさん、明けましておめでとうございます。
中々哲学的とも言える映画ですね。
トラと人間が共に200日以上も漂流を続ける話か、人間同士に置き替えた話か。
信じ難いけれど、トラと共にを選びたいですね。
人間は本能+エゴイスティックな面があるので。

今日は見たい番組目白押しで困っています。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2016/01/01 12:54:59

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