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たかが一人、されど一人

食事と食料問題 

2015年11月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

この季節になると故郷長野或いは山形や栃木からなどから美味しいリンゴが送られてくる。婆さんの友人や婿さんの実家からで、リンゴが大好物の小生にとっては有難いことだ。最近は一時に比べてリンゴ箱も昔のように馬鹿でかくはないが、それでも正月過ぎまで毎日のように堪能できる。齢を取ったせいだろうが、朝晩の食事に野菜と果物は欠かせない。幸い野菜も婆さんの友人がしょっちゅう新鮮なものを届けてくれるそうで、野菜も毎日のように変化ある料理を楽しんでいる。こちらは料理を口に運ぶだけだから良いが、婆さんは頂いた野菜を見てから料理を考えるので結構大変そうだが、彼女はそれが好きだそうで、互いにハッピーである。我が家では生ごみをなるべく増やさないよう、例えば大根は皮から葉っぱまで、春菊なら茎まで、別々に調理して余さず食べる主義らしい。お陰で摂取栄養素のバランスがとれて、こちらの健康にも良い影響があるだろうと感謝している。ところで最近耳にした政府の能書きに「強い農業」なる言葉があって、それこそ強い違和感を覚えた。なんでもTPP交渉で農産品の保護だけは絶対守ると言いながら、大筋合意の結果を見れば大嘘のコンコンチキ。米の輸入は増えるわ、食肉の関税は引き下げられるわだ。余りに気まり悪いので、言い訳をする代わりに例によって強弁をして国民を煙にまく腹のようだ。曰く、何でも若くて経営意欲のある優秀な農水産経営者を育て(どうやって育てるかは定かでない)農水産業を輸出産業に変換させる。そして農水産物の輸出を1兆円規模に拡大ときたものだ。農村や農業の実態を知らない国民が圧倒的に増えているので、景気の良い口から出まかせを信じる人が多いかもしれぬ。まして、これをぶち上げた「一億総活躍国民会議」には農水産業代表らしい人は見当たらない。女優菊池桃子さんならずとも、全員が結構毛だらけで大賛成したに違いあるまい。ところが、こちらは都内に住んではいるが、曲りなりにも信州の田舎育ち。親戚や友人には農家が沢山あり、齢の違わない従兄弟は今でも現役のお百姓さんだ。たまに遊びに行って泊めて貰ったりしているので、農家の苦労は目の当たりにしている。とてもじゃないが馬鹿馬鹿しくて聞いていられない。テレビ番組なんかには中国で「コシヒカリ」が高値で売られていたことの、アメリカで和牛が大人気なんて放送がしょっちゅう流れている。そのような事実は当然あるだろう。一方で米の安値に困っている従兄弟たちのような農家が大多数であることを誰が指摘するのか。マスコミも言わないので代わりに書いておこう。農水省の最新統計(2014年)で確認する限り農水産物の輸出入実態は下記の通りだ。2014年の我が国の農林水産物の輸出額は、約6千億円。(アルコール飲料、たばこ、真珠を除いた輸出額では約5千億円。)代わって輸入額は約9兆2千億円。と桁が違っている。輸出品のトップはアルコール飲料で約300億円、ソース混合調味料約230億円、たばこ、清涼飲用水、菓子、播種用の種等、豚の皮(原皮)と続き、その次にやっと、リンゴと牛肉が約86億と顔を出す。米なんかとても統計に上がってこない。我々が農産物として認識できるのはこれが現状だ。因みに輸入品のトップが豚肉で約4500億円、牛肉が4番目で約3千億円。これでどこを押せば「強い農業」なんて台詞が吐けるのか?後継者不足に嘆く100万の稲作農家はさっさと消えて無くなれとでも言うのか?食料自給が出来ぬ国家の将来はどうなるのか?なんとも罰当たりな話だ。

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