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花は根に　

2015年11月06日
テーマ：季節

　早いものですね！明後日8日(日)は立冬です。
秋の気配を感じる間もなく、冬便りが届き始めました。
ﾅﾋﾞのｷﾞｬﾗﾘｰに、山茶花や金木犀の花々がUPされていましたので、庭を見てみますと、咲いていました山茶花も金木犀も！

　晩秋の花は、ひっそりと咲きます。
春の桜や夏のひまわりは、
　　
「さあ〜　これから咲きますわよ〜！見てて頂戴〜〜！」

と連呼しながら咲き出しますし、散り行く姿も賑やかです。
それに比べまして、晩秋の花々の物静かな事。
山茶花も、ｻﾌﾗﾝも、柊も気付いた時にはもうひっそりと咲いていて・・・。
金木犀は、健気に芳ばしい香りで振り向かせようとします。

　寒椿は、花の姿のままに落ち、山茶花は一気にﾊﾗﾘと木の根元一面に、花びらを散らします。

　『花は根に、鳥は古巣に』と言う言葉が有ります様に、咲いた花もやがて散って木の肥やしになりますし、飛ぶ鳥も夕刻には自分の巣に帰ります。
この様に、この言葉は、全ての物事は元に戻る(帰る)ものだと言う事の例えで、様々な経過を辿っても、物事は全て大元に戻って行くと言う事なのです。【出典　故事ことわざ辞典】
　
　散花はまさに、地に還る人の一生の様にも思われます。
又 散った花姿に、侘しさを憶えますのも、晩秋故でしょうか?


　鮭の遡上が始まります此の時季に、川に入る直前の秋鮭を、友人が届けてくれます。
友人の御主人は、釣り仲間の漁師さんに、海水中に居る鮭を取って来て貰っています。
其の鮭を、お裾分けして下さるのです。
多分、我が家の分まで多めに頼んで下さっているのでしょう。

　此処から当県の大洗漁港迄は、高速を使いましても、優に一時間を要します。
漁港から我が家に直行してくれたのでしょう！
大きなｸｰﾗｰﾎﾞｯｸｽには、沢山の鮭が入っているのが見て取れました。

　今年の鮭も、ｲｸﾗを沢山持っていました。
三枚下ろしにしました鮭のｱﾗは、味噌仕立ての粕汁に！
ｲｸﾗは、塩ｲｸﾗも美味しいのですが、家族の要望で醤油ｲｸﾗにしました。
同量の醤油・酒・ﾐﾘﾝを合わせたﾀﾚに、3時間程浸けた後、ｻﾞﾙにあけﾀﾚを良く切ります。
容器に詰め、一晩寝かせますと、ねっとりとした市販されている様な美味しいｲｸﾗになります。

　天然物の鮭は養殖物に比べますと、少々生臭みが有りますので、切り身は粕漬けにします。
小分けにして冷凍しますと、お正月頃には味も馴染み、臭みも取れまして食べ頃になります。美味しくて、遂々食もお酒も進んでしまいます。

　自然の恵みを、命を頂くのですから、無駄にする事無く、感謝しながら全て頂ます。
私達が頂く全ての食べ物は、人に取っての『散花』なのですから！

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