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平成の虚無僧一路の日記

虚無僧加古川本蔵 

2010年12月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』は、赤穂浪士の話を、お上の手前、
そのままでは演じるこができないので、時代を足利時代とし、
吉良上野介を高師直。大石内蔵助を大星由良之助。その子主税
(ちから)を力弥と、名前を変え、事実には無い創作話もふんだんに
盛り込んでいる。

九段目『山科閑居』は、塩冶判官(浅野内匠頭)刃傷の時、後ろ
から抱きとめた加古川本蔵(梶川)の娘小浪(こなみ)と大星力弥が、
実は婚約していたという設定。大星由良之助、力弥親子が閑居して
いる山科に、戸無瀬と小浪の母子が訪ねてくる。婚約したのだから、
早く結婚させてくれと頼みにくるのだが、由良之助の妻お石が、
「主君判官の刃傷を止めた加古川本蔵が憎い。その娘を嫁に迎える
わけにはいかぬ」と追い返そうとする。戸無瀬が、いまさら婚約
を破棄されては「ここで母娘ともに自害するしかない」というと、
戸外で虚無僧の吹く尺八の音。

「あれは『鶴の巣籠もり』。鳥類でも親は子を慈しむのに、人は
なぜ、親が娘を殺すのか」と、これは『熊谷陣屋』の話とも掛けて
いる。刀を振り上げると、「ご無用」と虚無僧の声。
「ならば、本蔵の首を差し出せ」と、お石はいう。そこへ虚無僧が
再び「ご無用」と声を発し、「本蔵の首差しあげよう」と入って
くる。虚無僧は加古川本蔵だったのだ。

ところが、本蔵は「主君の仇を討つことを忘れ、遊興にふけって
いる なまくらな大星の妻なんかに、わしの首はとれまい」と悪態を
つき、お石を組み伏せる。そこへ、力弥が飛び込んできて、母上
危うし!と 槍で本蔵の脇腹を突く。そこで、すべてを見知った大星
由良之助が登場。

ここからが涙涙だ。本蔵は「塩谷判官を止めたのは、娘の婚約者
大星力弥のお家が取り潰しになっては困る」と、娘可愛さの行動
だった。それが裏目に出たのだから、力弥に恨まれても仕方がない。
力弥の手にかかって死のうと覚悟してきたのだ。

一方の由良之助の妻、お石は、力弥と小浪を結婚させてやりたいが、
いずれは主君の仇を討ち死ぬ身。すぐに若後家になる運命が不憫と
この縁談を破棄して、帰したかったのだ。双方の思いに、観る者は
心打たれ、涙する。

ネットで検索した中に、「加古川本蔵」の「本蔵」の文字が「仮名手
“本”忠臣“蔵”」の中に隠されている。このストーリーの主役は
本当は「加古川本蔵」かもしれない。という記述があってビックリ。

「忠臣」は実は「加古川本蔵」だというのだ。「仮名手本忠臣蔵」は
フィクション(作り話)なので、私は関心が無かったが、主役が
「虚無僧」だったとなると、関心はイッキに高まる。

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