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たかが一人、されど一人

読後感「戦争をしない国 明仁天皇メッセージ」 矢部 宏治 , 須田 慎太郎 (著) 

2015年07月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

美しく写真と装丁、読みやすい平明な文章、大人の絵本のようでもある。難しい本を読む力を失った年寄りが、暑い夏の日に読むには最適と言える。アマゾンの書評などざっと見ると、皇室を商売に利用しているとか、天皇の地位が如何なるものか分かっていないとか悪口を書き込む人もいるが、前から出版人としての矢部氏には敬意を覚えていた。安倍内閣の出現で憲法違反と解されかねない政治現象が出現している現在、本書の示唆するところは大きいと思う。天皇皇后両陛下が折に触れて発するメッセージには感動することが多いが、改めて両陛下の宸襟を思うと成程著者がまえがきに言う通りだと思う。曰く「もっとも高いとされる地位にありながら、もっとも人権が守られない世界に住み、被災地へのお見舞いや、国事行為などの公務を日々繰り返される明仁天皇と路子皇后。<矛盾に満ちた世界にあって、それでもなお、自分の立場で最善をつくすこと>それこそが人生において何より大切だということを、おふたりはいつもその行動で私たちに教えてくれていうような気がします。」とりわけ、いつも過去の戦争を忘れず、被害を被った人々への思いをすること、そしてご自身を天皇の地位にあらしめている憲法を順守することへの思いの強さが伝わってくる。政治的発言は許されないにしても、戦争をしない国=日本をこれほど強く思っている天皇陛下。人間として家族を思う気持ちから旧来の伝統を強い意志で打ち破った皇后陛下。与党政治家には爪の垢でも煎じて飲ませたい。

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