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心 どまり

春愁秋思 

2015年03月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:季節

 梅や桜の花便りが届き始め、此の儘暖かく成る事を願っていたのですが、ほっとしたのも束の間、やはり”寒の戻り”は来ましたね!
週末は、暖かく成るようですが・・・

 『耐雪梅花麗』黒田投手の座右の銘で一躍有名になりましたが、抑々は西郷隆盛が1872年(明治5年)に甥の市来政直に送った漢詩(偶成)の一節です。

示外甥政直  西郷南洲

 一貫唯唯諾(イッカンス イイノダク)    
      【人の頼みを承諾した時には最後まで貫き】 
 
 従来鉄石肝(ジュウライ テッセキノキモ)
      【それは、これまでずっと、鉄石のように硬くて
       変わらない肝っ玉による】
 
 貧居生傑士(ヒンキョ ケッシヲショウジ)   
      【貧しい暮らしをしている者の中からこそ人並み
       すぐれた人物が生まれて】
 
 勲業顕多難(クンギョウ タナンニアラワル)    
      【手柄(功労)は、多難な時節にこそ現れるのだ】 
 
 耐雪梅花麗(ユキニタエテ バイカウルワシク)   
      【雪(試練)に耐えてこそ、梅の花は美しく咲き】
  
 経霜楓葉丹(シモヲヘテ フウヨウアカシ)
      【霜(苦難)をへてこそ、楓葉は赤くなるのだ】

 如能識天意(シヨク テンイヲシラバ)     
      【もしも天の摂理を理解する事が出来るのなら
       ば】

 豈敢自謀安(アニアエテ ミズカラヤスキヲハカラムヤ)
      【決して、自分の安泰を謀る様な生き方はしない
       と言う事だ】


 梅は花が咲けば、必ず実を結びます。
頑張れば必ずその報いがあります。
そう信じて、元気に頑張ろうと思うのですが・・・

 今日は、春の陽射しが快く、晴れ渡っていますが、私の心は何故か沈みがちで、晴れ晴れとしません。
吉事が続いていたのですが、正に『春愁秋思』
思い当たる節が、ひとつ、ふたつ。

 気を付けていたせいか今年の冬は、風邪を引かずに済みました。
少し暖かくなり、気が緩んだのでしょうね、花冷え(寒の戻り)に、少々風邪気味です。
でも、些細な事です。落ち込む理由には値しません。

 今月の右目の定期検診の診断結果は、余り芳しくありませんでした。
この一年に渡る治療と診察の結果、どの臨床例にも該当せず、原因不明との事。
落ちた視力は改善しないようですが、左目の視力は1.0ですので、生活に支障は有りません。
まあ〜 何とかなるでしょう!

 多分、憂鬱の原因は、風も無く穏やか過ぎる程の、余りにも良いお天気のせいでしょう。
大好きな白木蓮の純白の花が、真綿越しの夏空の様な春の空に、映えています。

 因みに『春愁秋思』とは、春の日にふと感じる物悲しさと、秋にふと感じる寂しい思い 。よい気候のときに、なんとなく気がふさぐこと。また、いつも心のどこかに悲しみや悩み があること。▽「春愁」は春の日のもの思い、春に感じる哀愁、「秋思」は秋の寂しいもの思いの意。(goo辞書)



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うきふねさんへ

良香さん

 まあ〜 うきふねさんも『春愁秋思』状態ですか?
年齢的な物か、色々行事が重なりまして、疲れからかと、あれこれ思い巡らしておりましたが、訳も無くと言った所です。
お仲間がいらして、ちょっと安心しました。ゴメンナサイ!

 コメントをありがとうございました。

 

2015/03/26 15:00:06

みのりさんへ

良香さん

 ありがとうございます。
春のお天気のせいですね!
みのりさんも、お体に気を付けて、フォトに俳句に、頑張って下さい。

2015/03/26 14:51:00

明かりさんへ

良香さん

 嬉しいコメントをありがとうございます。
お恥ずかしいですが、只知りたがりなだけです。
あまり、物事に興味・関心は有りませんが、カメラと宇宙と史実は知りたいです。
フィクションよりも、ノンフィクションが好きですが、歴史は勝利者の履歴ですから・・・

2015/03/26 14:44:57

yinanさんへ

良香さん

 西郷南洲翁が、目指し、好んで使い揮毫(書にしたためる事)した『敬天愛人(天を敬い人を愛する)』の言葉が示すように、イメージとは違い平和主義者だったようです。
西南戦争にも反対していましたが、結局祭り上げられ、賊名を背負った儘、亡く成りましたが、最後迄、話し合いでの解決を望んでいました。
時代の波に飲み込まれてしまった一人ですね!

>何だ〜、この気持ちは?と。

最近、そう思う事が増えて来たような・・・

コメントをありがとうございました。

2015/03/26 14:28:04

阿Qさんへ

良香さん

「秋瑾女士伝」を「恥の文学」と表現した研究者がおられましたが、「司馬遷伝」に通じるものが・・・

 秋瑾は、非常に過激な行動主義者であったようで、中国と言うお国柄も有るのでしょうが、理解不能な部分も有り、途中で読むのを止めてしまいました。

 阿Qさんは、本当に読書家でいらっしゃる。
感服致しました。

 

2015/03/26 13:45:23

おはようさんです

うきふねさん

なんと、こんな言葉がありましたか。
『春愁秋思』まさに最近の私の状態です。
良香さんのブログはいつもながら勉強に
なります。
私にはいささか難しいですが(^.^)
コブシとハクモクレンでしょうか。綺麗♪

2015/03/26 07:22:18

こぶしの花〜〜♪

みのりさん

春は花が咲いて美しいですが
心が沈む時もありますよね
元気にお過ごし下さいね

2015/03/25 19:41:51

良香さんへ

さん

博識ですね〜、勉強家ですね〜。
でもタイトルの意味はよく分かりました。
とても意味が深いですね。
春を手放しで寿ぐだけではないんですね。

2015/03/25 19:20:19

メランコリー

yinanさん


良香さん、今晩は〜!

「耐雪梅花麗」は西郷隆盛の言葉でしたか、
知りませんでした。苦労人の隆盛らしい作品ですね。

「春愁秋思」の言葉も、
今の年代の我々にはよく解りますね。
麗らかで長閑な日に、ふと心によぎるすきま風。
何だ〜、この気持ちは?と。

2015/03/25 17:47:59

ふと連想

阿Qさん

「春愁秋思」、格調高い言葉ですね。我ら庶民には、この程度が宜しいかと思います。
これが「秋風秋雨 人を愁殺す」になると、余りにも痛まし過ぎます。
昔読んだ本の題名が、ふと頭を過ぎりました。
酩酊脳での連想ですから、流して下さい。

2015/03/25 17:19:42

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