メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

自然はともだち ひともすき

魔もの 

2014年08月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し





電話台の横に見慣れぬ紙袋が置いてありました。
掃除のたび電話のたび通りかかるたび、この異物がちらちら目につきます。
気にはなりながら手にとることもせず、いつの間にかのんびり三ヶ月くらいは経った或る日
どうした風の吹きまわしやらふと気が向いて中を覗いてみたものです。
出てきたのは万札まとめた束がひと山も!

いやだ、こんなの。
中庭の掃除をするとき、ゴミ捨てのとき、ポストへ投函にゆくときなど、カギをかけないで出るじゃないですか
近所の奥さんと出会おうものならそれこそ際限なしの立ち話、その間ときには玄関開けっぴろげの中丸見え
万が一空き巣狙いや泥棒さんにガンつけられたらどうするの。

すぐさま独断で銀行に引き取ってもらいました。
そしたらまァ三日もたたないうち、息子がそこらへんひっくり返して探しています。
知らん顔していたら「ねぇこれくらいの紙袋見なかったぁ?」ですって。両手で四角を作って。
ほっといたんじゃなくてちゃんと電話台の横にあるのを毎日確かめていたんだから、ですって。
大事な軍資金だったら、神棚にでもあげるとか厳重に保管しろってぇの。
10年くらい昔の話です。以後二度とお目にかかりはしませんけど。


さてそれよりもっと以前から、ケタ違いの札束を密かにたんす預金に励んでいたのがAさんでした。
末の娘と親子三人で仲良く店を切り盛りして、ひともうらやむような生活だったのですが年には勝てず
夫婦そろって病気、入院、生きがいだった店は娘に譲って今はただ
こっそり大金の袋を肌身に抱いて療養の身を慰めるばかりとなりました。
そこへ長年苦楽を共にした祖父ちゃんの死が重なって。

だれにも予想できない変事が起きました!
予告もなしにAさんが、他家へ嫁いだ娘たちに守られて住み慣れた我が家からいなくなってしまったのです。
同時に現金のほかお祖父ちゃん名義の一切合財が消えていました。

病気のなせる業か、それとも金の魔力が人を変えるのか
あまりに突然だったので残されたものは事態を受け止めることができません 
それまで平和だった親子、姉妹、周りの幾つもの家庭に微妙な波風が立ち始めましたが、それは序の口。 
これからストーリーはどのように展開推移してゆくのでしょう?

その一割にも満たない札束でオタオタしたものもいて、なんとこの世はさまざま&不可思議な
生涯おサツに縁のないものは、小説でも読むような思いで奇異な現実を眺め見守るばかりです。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ