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昭和2年生まれの航海日誌

海女が波に酔う 

2014年05月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 Uターンの放送が続いていた。
 晴天に恵まれたGWも今日が最終日、なんだか
 祭りの後始末のような気がする。

 ”我が町の風景”を見て、どれ行ってみようと犬を連れて
 外へ出た。

 森の小川の鴨達は居なかった。
 南風に乗って北へ帰ったのだろう。今度会うのは10月だ。

 池のほとりの桃が実を膨らませてきた。
    

 実が熟する頃は暑い夏になる。

 ふと、連休明けの40年昔の事を思い出した。

 連休明けは新社員が退職する話はよく聞く。
 “5月病”とさえ云われる。
 相当に努力して、狭い門を潜り抜け入社した筈なのに。
 こんなことがあった。

 鳥羽市 神島に赴任してきた学芸大学を出た新任女教師が
 行方不明になった。

 狭い島の事である。海しかない。
 島の周辺海域の捜索についた。

 遺体を揚収し、家族に引き渡した。
 これは辛い。なんの因果でこうしなければならないのか、と
 思ったものである。

 家に来ていたアルバイトの神島のおばさん、
 女性にしては大柄で快活な人だった。若い時は海女さんで
 素潜りをしていた。

 「酔うんですよ、波で、辛かった」とよく話をしていた。
 貝のの炊き方、サザエの調理法を教えてくれたので、今でも
 役だ出せている。

 その人の娘さんが、神島の見える鳥羽の山で命を絶った。
 聞いている中に、悲しみがこみ上げてきて、下を向いて涙を
 隠し気をそらせた。

 何故か、どうしてか一切わからなかったとは言っていた。
 連休明けの思い出はどちらかと云うとよくはない。

 尤も、今のような大型連休の恩恵は、長い勤務をしていた
 けれどなかったのだ。

 折角の連休、苦労した就職、皆の期待も大きいのだから
 しっかり頑張ってもらいたい。
 桃でさえ精一杯自分を膨らませているではないか。 

 

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