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お土産段ボール 

2010年04月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し






 「お土産!」
 久しぶりにやってきた息子が、玄関口でドサッと大きな段ボール箱を下した。
 なになに? 珍しいこと。
 この年になってもいまだ懲りずに好奇心と期待が隠せない。

 開けてみれば古新聞やら古雑誌その他ぎっしり。
 やられた。
 ここまでは動じない素振りで済ませたが、横から崩れおちたCDのケースの束やもろもろの小箱など見たとき、期待と同じくらいの別の予感が沸いてきた。 なんだか困ったことになりそうな。

 床の間の違い棚からはみ出して、もひとつでっかい段ボール箱が乗っかっている。
 去年持ってきた「お土産」で、ほぼ半年近くも中身の点検に費やした。
 太郎の学生生活の一端を記録したものが詰まっていて、幼いころと比較してはさまざま感慨も籠め、この1年宝物のように飾ってある。
 何とか整理したいと思いながら、場違いな段ボールさえそのまま忙しさにまぎれて今日まで来てしまった。
 そこへまたもや追加ときた。おまけに3倍は詰まっていそうなヤツ。

 出てきた何冊もの大きなアルバムにスクラップブックは、皆まっさらでため息が出る。
  (可愛い孫のことだから、かえって大喜びの作業タイムになるよ)
 それは確かにそうだけど、私だって予定が詰まっている。あんたたちどこまで信じているか知らないけど。
 けれど弱点を突いてくるあたりはさすが。ニクい。いっそ笑いたくもなってしまう。

 

 この春太郎は大学に次郎は高校に、それぞれ進路を決めることができた。
 次郎は向こう1年くらいはゆとり心で見守るしかないのでひとまず心配は先送りだが
 太郎は生来ののんびりから、入学手続きもせず危うく高校に留年の憂き目を見るところだった。
 叱られて急きょ親元へ帰県したときは、いがぐり坊主に一変していて(この半年ばかり見るたび髪形が変わっている)夜行で来て手続きを済ました足でとんぼ返り、一陣の風を巻きき起こして去って行った。
 
 少しは懲りたでしょと笑って言ったら、ちっとも、と打てば響くように答える親二人、こちらも口ほど応えている様子はうかがえない。
 実は太郎のチームメートの親から連絡を受けるまで、のんびりのほほんと過ごしていたそうで。
 何のことはない、そこで一緒に大笑いなどしてる自分もまだまだ若いんだ。



 その夜は試合録画のDVDを3本続けさまに見てしまった。
 布団の中に入ってから、習慣になっている本を開いたとき首のあたりが痛かった。
 10日ほど前から懲りが続いている。翌日眼ざめた瞬間にかなりの頭痛があり、動くたび後頭部や首の後ろがひきつるような今までにない痛みに少し怯えた。
 37歳くも膜下出血で亡くなった人は、その前から頭痛があったというのを思いだした。困った!人には見せたくないものがいっぱいある。いくら急いでも処理しきれないヤ!と今更反省したけど追いつかない。
 思いつく限りの薬を飲んで、翌日仕事はあきらめ安静一番とおとなしく我慢していたら…

 幸いなことに頭痛は快方に向かってくる。
 となれば一日寝てるなんてもったいない。
 これと思い定めていた太郎のCDを数枚持ってパソコンの前に陣取った。あたり一面の空気が白く輝いていると感じながら。
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