メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

たゆたえど、沈まず

宇津井健さんのこと 

2014年03月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

宇津井健さんが亡くなる当日に入籍していたという記事を見つけた。
82歳の宇津井健さんと80歳の女性の入籍である。
名古屋への通い婚状態から、おそらく体に異変を感じて名古屋で同居生活を始めたのだと思う。そして最後を看取られて旅立った82歳の宇津井さん、最期を看取った80歳の奥様。
喪主を勤めてもらいたいという宇津井さんの希望で入籍の準備が始まり亡くなる五時間前に入籍の手続きが終わり、その知らせを聞き「よかったよかったと」言いながらホッとして亡くなられたようだ。
私は宇津井さんの気持ちの変化が手に取るように分かる気がする。
私は同じ病気で同じように急性増悪に倒れて命の危機に陥ったことがあるが宇津井さんはそのまま天国に召されたが私は生還できた。
私は4年前に倒れた時に自分がいつ死んでもおかしくない状況の中で生きていることを初めて自覚したが、宇津井さんと私の生死を分けたのは年齢の差、若さの差であったと思う。
私が倒れた時は私たち夫婦はまだ入籍していなかった。お互いに最後まで一緒に人生を歩む覚悟はできていたしあえて入籍する必要性は何も感じていなかった。
しかし、私が倒れひょっとしたらダメかもしれないと思った時に女房は自分が全くの赤の他人でしかないことで何も手を出せない無力さを知った。
私たちが一緒に生活をしているのは人生の色々起こることを一緒に引き受けるためである。
生きている時は問題ないが、死という別れに直面する人生の後始末をお互いが引き受けるには入籍をしていないと引き受けられないのである。
私が倒れたことがきっかけで私たちは入籍をした。
私の最期を引き受けてくれた女房に感謝である。


一昨年の10月にAKB48の松井咲子がソロデビューアルバムを出した中に「歌う血液〜宇津井健の加圧トレーニングのテーマ〜[」という曲があり宇津井さんが加圧トレーニングをされていることを知った。
その時に宇津井健さんに会いたいなとふと思った。
その2週間後に思いは実現した。私にはこういう偶然がしょっちゅう起きる。
画家の友人のアトリエ展のオープニングパーティーで宇津井さんとばったりお会いした。
彼は名古屋の高級クラブ「なつめ」のママと一緒であった。
女房と一緒に加圧トレーニングの話をした。「秋元康さんにすすめられましてね、加圧トレーニングはいいですね」という話から話に花が咲いた。
80歳とは思えないせすじがぴんと伸びた、サイドベンツの背広が似合う抜群の紳士であった。
鍛えた体は20代から変わらないそうで、さすがは身体が資本の俳優だと思った。
並の努力でできることではない。
真面目な人柄と素晴らしい雰囲気に圧倒され私も女房もいっぺんにファンになった。
ただただ楽しいひと時であった。


「なつめ」のママさんは名古屋では著名なひとかどの人物である。
「本当の大人」の二人が過ごした時間は楽しく充実したものだったと思う。
ママさんも80歳で最後の最後に一人の男に尽くし切った女の幸せを噛み締めたことと思う。


圧倒的な人生の凄みと言うか素晴らしさを後ろ姿で見せてもらいました。
ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ