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人生日々挑戦
続報・「めだかの学校・恋ごころスイッチ」
2014年01月23日
テーマ:人生
正月気分真っただ中の1月3日、ネットでの配信ニュースの記事に基づき、「めだかの学校・恋ごころスイッチ」と題して、次の内容のブログ記事を投稿した。
@ 東京大学の研究グループがメダカの「恋ごころスイッチ」の働きを明らかにした。メダカのメスはずっとそばにいたオスを記憶し、性的パートナーに選ぶという。
A 初めて出会った2匹のメダカの場合、メスは、オスの求愛行動をなかなか受け入れないが、透明なガラスで仕切ってお互いが見える「お見合い」状態を経た別のカップルでは、メスがオスをすんなり受け入れる。
B メダカのメスは、目で見ていた「そばにいたオス」を識別し、性的パートナーとして選択する。「お見合い」をすると、メスの脳内で大型の神経細胞の電気的活動が活性化することが確認された。研究チームでは、この働きを「恋ごころスイッチ」と名づけた。
メダカのメスとオスが「お見合い」状態を経ると、「恋ごころスイッチ」が働き、その後、出会ったときに、メダカのメスは、そのオスの求愛行動をすんなりと受け入れる、と理解した。
へーッ、すごいじゃないか、メダカ君。
しかし、私が疑問に思ったことがある。
メダカのメスをメダカ雌子と呼ぶ。メダカのオスは、2匹いて、彼らをメダカ雄男A、メダカ雄男Bと呼ぶ。
メダカ雌子は、「お見合い」状態を経さえすれば、その後、出会ったときに、メダカ雄男A、メダカ雄男Bからの求愛行動のいずれをもすんなりと受け入れるのだろうか。
メダカ雌子は、そんなにふしだらではないと思う。メダカ雌子の「恋ごころスイッチ」の帰趨はどうなるのか。
メダカ雌子が最初にメダカ雄男Aと「お見合い」をして「恋ごころスイッチ」が入った後、メダカ雄男Bと「お見合い」をしたとする。
メダカ雄男Bをも気に入れば、どうなるか。その場合は、メダカ雌子は、メダカ雄男Aにするか、メダカ雄男Bにするかで悩む。
その結果、やはりメダカ雄男Aにするとなれば、メダカ雄男Aに対する「恋ごころスイッチ」はそのままだ。
メダカ雄男Aでなく、メダカ雄男Bとなれば、メダカ雄男Aに対する「恋ごころスイッチ」は切られ、メダカ雄男Bに対する「恋ごころスイッチ」が入る。
メダカ雌子、メダカ雄男A、メダカ雄男Bは、自然の摂理の中で生きる。自然の摂理の中で生きるメダカ雌子は、ふしだらではない。
以上が私の疑問とそれに対する結論である。
私が1月3日に「めだかの学校・恋ごころスイッチ」と題するブログ記事を投稿してから、2週間ほどが経過した1月18日、このブログ記事にコメントがなされていることを発見した。
通常、ブログ記事に対するコメントがあれば、お知らせメールがあるのだが、なぜかこの場合はお知らせメールが来なかった。システムメンテナンスの影響なのかもしれない。
そして、ひょんなことから、コメントがなされていることに気づいた。その経緯については、別の機会に書くこととしたい。
そのコメントは、1月6日10:10になされている。ブログ記事投稿の3日後だ。その全文を以下に掲げる。
突然のコメントを失礼いたします。
今回のメダカ論文の筆頭著者の奥山と申します。このブログに書かれていた事は極めて良い御指摘で、論文を通す際にも審査員との間で最も焦点に上がっていたのがこの議題です。
まさにご指摘頂いたものと似た実験を追加実験として求められ行ったところ、メスは2匹のオスを区別することができ、オスAを見ていた状態で、オスBと一緒にしてもすぐには受け入れないという結果を得ました。
つまりは、単に「性欲を上昇させてムラムラさせる」ということではなく、今回見つけることができた神経とはまた別に「好きな相手のことを覚えておく」という働きを持った神経があることが予想できています。
それがどこなのかは、また次の興味深いクエスチョンです!
また何か疑問点があったら御指摘ください!
へーッ、すごいじゃないか、メダカ君。
そして、同時に、へーッ、すごいじゃないか、wasao君。
メダカ雌子は、メダカ雄男Aとの「お見合い」状態を経て、「恋ごころスイッチ」が働き、メダカ雄男Aを気に入ると、それと同時に、「好きな相手のことを覚えておく」という働きを持った神経が働くというのだ。
つまり、メダカ雌子の「恋ごころスイッチ」という神経で、単に「性欲を上昇させてムラムラさせる」ということではなく、それと同時に、「好きな相手のことを覚えておく」という働きを持った神経が働き、けじめがつくのだ。
メダカ雌子は、単純に、メダカ雄男Aを気に入れば、「性欲を上昇させてムラムラ」、メダカ雄男Bを気に入れば、「性欲を上昇させてムラムラ」、というようなふしだらではない。
メダカ雌子は、メダカ雄男Aを気に入れば、「性欲を上昇させてムラムラ」となるが、同時に、「好きな相手のことを覚えておく」、つまりメダカ雄男Aだから好きなのよ、なのだ。
とすれば、その後、メダカ雄男Bとの「お見合い」状態を経て、メダカ雄男Bを気に入り、「性欲を上昇させてムラムラ」となるときには、メダカ雄男Bだから好きなのよ、となる。
すなわち、その時点で、メダカ雌子は、心の中で、メダカ雄男Aと決別する。可哀そうに、メダカ雄男Aはふられてしまうのだ。
メダカ雌子は、「恋ごころスイッチ」という神経と、「好きな相手のことを覚えておく」という働きを持った神経とで、異性を好きになることに、きちんとけじめをつけるというわけだ。
人間は、メダカを見習わなければならない。
と考えた瞬間、新たな疑問が湧いた。メダカ雌子とメダカ雄男A、メダカ雄男Bの三角関係については、理解できた。が、これとは異なって、メダカ雄男とメダカ雌子C、メダカ雌子Dの三角関係の場合は、どうなるのだろうか。
メダカ雌子は、ふしだらではないが、メダカ雄男は、ふしだらではないのか、ふしだらであるのか。
人間の場合は、男と女は、同じとは限らない。メダカの場合は、どうなのだろうか。
私のブログ記事にコメントを下さった方は、「今回のメダカ論文の筆頭著者の奥山と申します」と名乗っている。どういう方なのだろう。ネットで「恋ごころスイッチ 奥山」をキーワードにして検索をかけた。
「メダカはずっとそばにいてくれた異性に恋をする - プレスリリース」がヒットし、東京大学 大学院 理学系研究科・理学部のホームページが現れた。
くだんのプレスリリースは、「メダカはずっとそばにいてくれた異性に恋をする〜 恋ごころスイッチの発見 〜」の記者発表資料である。
その発表概要の冒頭に、「東京大学大学院理学系研究科の奥山輝大博士(現マサチューセッツ工科大学)、竹内秀明助教らと基礎生物学研究所などからなる研究グループは、メダカのメスがそばにいた異性を目で見て記憶し、性的パートナーとして積極的に受け入れることを発見した」とある。
私は、驚いた。
津軽のシニアブロガーは、海千山千のつわものだから、仮に、コメントやメールの主が東京大学教授であろうが、東京大学総長であろうが、内閣総理大臣であろうが、そんなことでは驚かない。
私は、メダカ論文の筆頭著者を名乗る「東京大学大学院理学系研究科の奥山輝大博士(現マサチューセッツ工科大学)」の律義さと、彼のコメント、なかんずく「このブログに書かれていた事は極めて良い御指摘で、論文を通す際にも審査員との間で最も焦点に上がっていたのがこの議題です」に驚いたのだ。
同時に、「今回のメダカ論文の筆頭著者の奥山」さんからコメントをいただいたことが、ブロガーとして、このうえもなく嬉しく、ありがたい。
以上のことを奥山さんにお伝えする術(すべ)を知らないから、このブログ記事を書かせていただいた。また、奥山さんに読んでいただければ、津軽のシニアブロガーに、これに勝る幸せはない。
今、改めて思う。ブログを書くことは、実に素晴らしい。
ブログに訪問下さり、ありがとうございます。
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