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「キンタロー」 

2013年09月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

まんが日本昔ばなしに出てくる金太郎は、気は優しくて、力持ちで利発な男の子だ。
 足柄山で熊と相撲を取って遊ぶなど、自然の中でのびのびと育った金太郎は、健やかでたくましい男の子の象徴である。

 いつの世も、気が利いた発想をする人は得をするもので、「金太郎飴」を考えついた人もその好例である。

 江戸時代に、大阪にはおかめ、福助の絵柄の金太郎飴、否、金太郎飴ではなく、おかめ飴、福助飴と呼ぶべき、棒状の飴があった。

 それにヒントを得た江戸の人は、関東は小田原の南西にそびえる足柄山の金太郎から着想し、おかめの絵柄を金太郎に変えて、 棒状の飴を「金太郎飴」と名づけた。

 どこを切っても切り口に金太郎の顔が現れる。切っても切っても金太郎が出てくる。これから転じて、似たり寄ったりで違いのないこと、画一的であることのたとえとして、「金太郎飴」が引用される。

 水飴の水分を除き、何度も引き伸ばして白くした飴をさらし飴と呼ぶが、「金太郎飴」は、さらし飴の素朴な味と手づくりならではの温かさを合わせ持つ飴であり、根強い人気がある。


 金太郎をもじって芸名につけたふといやつがいる。しかも、おなごだ。

 そのふといやつは、キンタロー。1981年10月、愛知県岡崎市生まれの31歳。お笑いタレント、モノマネ芸人だ。

 遅咲きのお笑い芸人、キンタローは、昨年、2012年のどんづまりに、一発勝負にかけた。
 あろうことか、今をときめく日本の女性アイドル集団AKB48の可愛い子ちゃんのモノマネを
やりだしたのだ。
 
 キンタローは、身長152.5cm。今のおなごにしては、背は低い方だが、問題は顔だ。

 顔がデカイのだ。普通のおなごの倍はあるだろう。ましてや、今は、女の子の小顔志向が強い時代だ。キンタローは、芸よりも何よりも、その顔のデカさで注目を浴びる存在と言っていい。

 世に、八頭身美人という言葉があるが、キンタローは、その半分だ。
 八頭身に対して四頭身であり、美人度も半分だ。言わば、四頭身・半美人だ。まあ、半美人と、半だけれども、美人をつけるのには、こちらとしても大分譲歩しているつもりだ。

 その四頭身キンタローがAKB48の可愛い子ちゃんと同じ衣装を着て、足上げ、腰振りの連続で息つく間もなく、歌い踊りをするのだ。本物を誇張し、ハチャメチャな雰囲気が爆笑を呼ぶ。
 そして、最後に、可愛い子ちゃんの物言いのモノマネだ。

 キンタローの作戦は、物の見事に当たった。翌2013年、モノマネ芸人キンタローはブレイクした。

 今や、週に7本ものテレビ番組に、あの四頭身デカヅラが出まくっているほどだ。つい最近は、TBSの「天魔さんがゆく」に出演したそうだ。ご本人は、初のテレビドラマで女優デビューを果したと得意げだ。

 しかし、四頭身デカヅラのキンタローをよく観察すれば、このおなごは、利発だと思う。
  
 AKB48の可愛い子ちゃんのマネとモノマネという着想の良さ。
 何よりもキンタローのダンスの上手さ。あれが下手であれば、大向こうからの笑いは取れない。
 キンタローは、おそらくダンスの鍛錬に鍛錬を重ね、スキルを身につけているはずだ。
四頭身デカヅラのキンタローがAKB48顔負けに歌い踊りをする。だから、笑いが生まれる。

 キンタローのブレイクは、単なるブレイクに留まらず、世の大方の女子に好影響を及ぼしたはずだ。

 キンタローを見ていると、自分にも可能性があるのではという気づきを与えてくれる。それは、キンタローからの無言の励ましでもある。逆に言えば、だからこそ、キンタローがブレイクした。

 キンタローは、金太郎をもじることによって、世の中に好影響を及ぼしている。

 キンタローには、この先、お笑いタレントやモノマネ芸人に留まらず、本格的な女優になってほしい。

 お笑い芸人からスタートし、苦労を重ねながら、大女優に転進した泉ピン子という大先輩がいるじゃないか。泉ピン子を追いかけて行ってほしい。デカイのは、顔ばかりでなく、夢もだ。

 それと、今や大ブームの感があるTBS日曜劇場「半沢直樹」。お笑いタレント系の起用法の絶妙さも大成功の一因とされているじゃないか。

 いずれにしても、金太郎から着想を得て、「金太郎飴」を考えついた人も、ブレイクしたキンタローも、どちらも利発だ。
  

 しかし、金太郎からの着想などという気が利いた発想をできない人たちがいる。

 平成に入ってすぐ、バブルが崩壊し、「失われた20年」を経なければならなかった日本。
 日本は、この期間を担った政治家たちや官僚たちの無策のゆえに没落してしまった。

 「失われた20年」の長きにわたって、代わり映えのしない政策・施策のオンパレード。似たり寄ったりで違いがない。まるで、「金太郎飴」だ。
 
 しかし、こんなこと、つまり、国の政策・施策の展開という極めて大事なことをしっかりやっていないということ、に「金太郎飴」を引用され、当の「金太郎飴」は、怒り、かつ、笑っている。

 「金太郎飴」に笑われるような政治家たちや官僚たちでは駄目だ。

 2020年オリンピック東京が決定し、アベノミクスの成否が全世界から注目されている今、今度こそ、「金太郎飴」に笑われないよう、しっかりやってくれ、政治家たちよ、官僚たちよ。


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