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自然はともだち ひともすき
八月のユーウツ
2010年08月21日
テーマ:テーマ無し
八月の声を聞くと、不思議に気勢をそがれて、無条件に無批判に何もかも受け入れてしまう自分がいる。
連日の猛暑で、もう暑さに対抗しようなんてだいそれた野望も消えうせ、ただただ頭を垂れておひさまの威光の前にひれ伏すのみとなり果てたからではない。
それは珍しくもない例年繰り返す現象らしいのに、何でそうなるのかあまり考えようとはしなかった。
八月は敗戦の月、原爆が落とされた月。思い当たることはいくつもある。
耐乏の苦しさは、母親の袖の下から世の中の一端を透かし見ただけにしても、小さな体で受け止めるには余りにも重過ぎた。
戦火に焼かれることなく、割合静かな田舎で戦争に向き合った子供の目で、その恐ろしさを語り継ぐとすれば、食べもののない怖さ哀しさがイの一番にくるだろう。
同居していた姉の赤ちゃんに、配給されていた粉ミルクとわずかな砂糖、一度きりだがそれをほんのひとなめ失敬したことがある。
食料も物資もすべて最小限の配給制、砂糖なんて一般家庭ではお目にもかかれない時代。
たまたま家人が留守になり、そのとき、オサトウナメテミタラと天啓のように神の声が聞こえたのだ。
限られた赤ちゃんの大切な食料、それはよくよく自覚しての上のことだから、やはり天の声だったと思う。
はじめて知った砂糖の甘さ。
天国の蜜を味わったような喜びもしかしつかの間で、ときをおかず意外にもあっさり家人に露見してしまう。
念を入れて点検したはずなのに、指の隙間からこぼれ落ちた現物がすべてを物語っていたのだから。
(悪いことはできないものだ)お砂糖断ちされている当時の子供をあわれと思ったか、一言の注意だけで済んだのだけど、
お目玉を食らい、「良い子」の自信も失って、生まれて初めてと思える深い悲しみに沈みこんだ。たしか1時間ばかりは。
戦争が終わり豊かな時代となってからも、おやつや甘いお菓子などにトンと魅力を感じなかったのは、そのせいと合点するには早すぎる。
違う。もっと違うもっと奥深いなにかが潜んでいるはず…
・・・あるいは、単なる好みかも?
戦時刻み込まれた恐ろしい体験も、ときの流れには抗しがたく、いつか夢の中の出来事のように薄れてゆくことに、語り継ぐべき年代のひとりとして、焦りに似た思いがひろがるのを感じてしまう。
地獄を生き延び年老いて静かに生きている今、二度と思いだしたくないと顔をそむける人たちも多いと聞く。
それでも口をつぐんだまま時代の波に乗って流れてゆくだけでいいのか、どうか?
大事なお砂糖をひとなめ横取りされたとも知らず
当時の赤ちゃんは65歳無事に成長して、見た目もきれいな手製のスィーツを持って訪ねてきてくれた。
疲れた時はこれが一番ね!
美味しいものを食べるときは、ひそかな罪悪感が必ず胸をよぎるのだが
死者もよみがえるお盆とあれば、心の奥に行き場もなく沈殿するユーウツなもの
それを上回るのは、おやつに甘いお菓子など、いまやこの魅力は絶大!!
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