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13日金曜日・記念日・魔法の森 

2013年06月14日 外部ブログ記事
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あの6月13日からまる5年の歳月が流れた。その月の1日が日曜日で始まると13日が金曜日となる。2008年6月13日金曜日、私たちは嬬恋村の住民となった。昨日はその記念日だったが、その日に相応しい一日となる出来事があり、5年前を思い出しながら感無量の心境を味わった。第一線を退き妻に連れられてやってきた場所は、うっそうと茂る森の中。これでもう何もしなくてもいい、寝られるだけ寝ることも出来ると、毎日朝寝坊をしながらぼんやりとしていた私に、いくらもう何もしなくてもいいといっても起きる時間にちゃんと起きなくちゃダメ。規律正しい生活をしなければと叱咤激励する妻の言葉にハッとしたことを思い出す。
 
梅雨空の森の中では、エゾハルゼミが鳴き、遠くでカッコーの声が聞こえる。初めて聞くミソサザイの鳴き声に感動したあのときとまったく同じ状況の今、この森は私にとって魔法の森になっている。魔法にかかった私は大きく変化していった。そしていつの間にか今ではチョッピリ存在感のある人間になりつつある自分を感じている。人はみな一人では生きていけない。しかも、様々な人々とふれあうことで生き甲斐も生まれてくるものだ。ここに来て出会った人々の中には、いろいろな人がいて、それぞれ私たちに大きな影響を与えてきたが、人はすべての人と仲良く交際することはできない。いつの間にか疎遠になってしまう人もいる。自分が苦手だと感じている人がいるとすると、ほとんどの場合、その人も私とはどうもうまく行きそうもないと思っていることが多い。そしてやがて自然に疎遠となっていくような気がする。
 
日本人には話さなくても分かるというあうんの呼吸などという、外国人には理解できないような性質を持つというか、言語を用いたコミニュニケーションに消極的なところがあるが、近頃ははっきりと好き嫌いを発言する人も珍しくない時代になっている。そのこと自体は悪いことではないが、自分が嫌いだといって攻撃的な発言ではっきりとけりをつけるというのは、日本人は苦手なようだ。それとなく遠回しに少しずつ意思表示をすることで相手にさとってもらうという方法は、とても時間がかかり困難であるが、うまくいくとこれほど素晴らしい解決策はないのである。
 
昨日の記念日は、ここに来て知り合ったブログ友達のH夫妻と楽しい一時を過ごした。まだ手で指を折るほどしか会っていない人でも、あうんの呼吸が生まれることもあると、自分が勝手に思っているが、H夫妻がそう思っているかは分からない。2年前に定年退職し、過酷な仕事場から離れ、やっとこれからの人生を楽しもうとした矢先、病に倒れたHさんだったが、順調に回復して東京からここまでやってきたことを知った私は、もう会いたくてたまらなかった。キャンプ場で働く私をレポしたいというHさん夫妻を車に乗せ、スウィートグラスとルオムの森を案内した。
病気を機に家族や自分の人生を考え直さざるを得なくなったというHさんの表情は明るく、少し痩せてはいたがとても病人とは思えないほど回復していた。
 
65歳からは定住して、私のあとに続きたいと言ってくれるHさんの笑顔が輝いていた。口数の少ないH夫人も私たちから元気をもらったと言ってくれた。しばらくは私の家で談笑したが、時間はあっというまに過ぎていき、再び車でH山荘へ送り届けた後、私は魔法の森でまた記念日のことを思い出していた。ここに生きる植物で自然を楽しみたいという妻の庭は、グリーンのグラデーションが美しい。そこに楚々と咲く小さな花は私たちに大きな勇気を与えてくれる。そして私の頭の中にはこれから先の構想が次々と浮かんでくる。
人生はまったく素晴らしい。
 
 
 

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